妹は夫と5歳の姪を連れて、週末の夕飯どきになると家にやって来ます。食費を払うように言っても、「今月ちょっとピンチなの。可愛い妹家族を助けるのも姉の役目でしょ」と言うばかり。
私の両親は私が中学生のときに亡くなりっており、妹は周囲の人の善意につけ込んでばかりいたのです。
ひさしぶりの穏やかな週末
私が週末に出かけていたときも、家の前で家族3人ずっと待っていました。また、私が友だちと外食するときには、待ち伏せをして一緒に食事だけして先に帰るなんてことも。本当に迷惑で、夫も呆れています。
そんなある週末、姪の保育園でお遊戯会があるらしく、珍しく妹一家が押し掛けてきませんでした。久しぶりに2人でゆっくりできると思った私たちは、公園へ散歩に行くことに。すると、夫のスマホに電話がかかってきました。
本場イタリアの高級料理店へ
その電話はイタリアの高級料理店Aの本店から。私たちはこの人気店で食事をするため、予約が取れたら新婚旅行に行こうと決めていました。
「今電話があって、ようやく4週間後に予約が取れたって!」と、夫も私も大喜びしました。
妹が勘違いして……
4週間後、私たちは新婚旅行へ出発! イタリアで観光していると妹から電話がありました。
電話に出てみると、「あ、お姉ちゃん? 何時ごろ来る? お姉ちゃんたちが遅いから、私たちもう食べはじめてたの。お会計よろしく~♪」と言うのです。
私は何のことか分からず聞き返すと、「私たちがいるのは高級料理店Aよ!」と妹が叫んでいます。どうやら先日、『〇月〇日に予約が取れた!』と公園で話していた私たちを偶然見かけ、東京の支店で飲食しているよう。
自分勝手な妹夫婦の末路
私は「私たち、今イタリアだよ。本店の予約が取れたの。自分のことは自分で処理しなさい!そしてもう2度と私たちに関わらないで。もう縁切るから。じゃ!」と言い電話を切りました。
その後、妹夫婦は数十万円の飲食費を支払う羽目になったと怒って連絡してきましたが、知ったことではありません。
それから私たちは念願だった本場イタリアで『ボーノボーノ』の味を堪能しました。その後、夫の仕事の関係で海外転勤が決まり、もう妹一家に突撃される心配がなくなり、安心した日々を過ごせています。
家族だからといって、甘えるにも節度がありますよね。助け合うことと、迷惑をかけることは違います。家族であれば、お互い支え合うような良い関係でいたいものですね。