その後、スーパーの求人の面接を受けに行くと、店長は同じ保育園に通っていた子どものパパでした。話も弾み、見事面接に合格したなな子は翌日から働き始めることに。
パートで働き始めたことで、やりがいを感じるようになったなな子でしたが、次第に家にいるときと職場にいるときの差を感じ始めるようになって……!?
"楽しい"と"つらい"が交互にやって来て…
(家がつらければつらいほど、
パートが楽しい)
(パートが楽しければ楽しいほど、家がつらい)
次第にそんな思いを抱えるようになっていきました。
「あーそりゃ異常だよ」
「ポイよポイ。だってそれ、
居場所なさすぎでしょ」
「1回ドロンして痛い目みせてやりゃいいのよ」
なな子が悩みを打ち明けると、
そんな答えが返ってきたのです。
「まぁ、いつでもできるように、
お金貯めておくといいよ」
「そうですね……」
その日以降、なな子はパートの勤務時間を
少し伸ばすことに。
(お金貯めておきたいし)
内心そう思いながら、自分が"どろん"するかもしれない未来を
想像していたのでした。
パートで働くことが楽しいと感じれば感じるほど、家に居る時間がしんどくなっていったなな子。職場も家庭もすべてが円満というのはなかなか難しいと思いますが、それにしても、くつろげるはずの家での居場所がなさすぎるというのは、かなりつらいですよね。