そもそもEDとは?
満足な性交がおこなえるだけの勃起が得られていない状態
どういう状態をEDと呼ぶのか、女性にはわからないのですが……。
「勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交がおこなえるだけの勃起が得られない状態をEDとしています」(窪田先生)。
日本人男性40代の5人に1人、50代は2.5人に1人!
「EDは40代以降から増え、40代では5人に1人、50代になると2.5人に1人の割合で起きていると言われています。
クリニックで多い相談は、途中でうまくいかなくなる『中折れ』が多いですね」(窪田先生)。
EDの原因は?
大きくは心因性と器質性の2つ
「EDの主な原因には以下のようなものがあります。大きく分けると心因性と器質性ですが、男性ホルモンの低下や老化も原因となります。
・ 仕事や家庭でのストレス、不安、うつ病など(心因性)
・ 動脈硬化→糖尿病、高血圧、高脂血症、神経障害(器質性)
・ 男性ホルモンの低下
また、妻にだけ勃起できない『妻だけED』という症状もあります。これは妻との性交にだけストレスを感じることで起きるため、離婚の原因になることもあります」(窪田先生)。
EDかもと思ったら、夫とどう関わる?
思いやりある対応を
「妻だけED」はどうして起こるのでしょうか。
「心因性の場合、一度の失敗を引きずることが多いです。一度失敗してしまっても責めるのは避けて欲しいですね。攻めるとさらに心因性が悪化しますので、『もう終わり?』とかは絶対に言わないでほしいです。
逆に、『私は大丈夫』と言ってもらえれば男性も安心します。すると相手のためにどうにかしたいという気持ちにもなるものです。責められると、薬を使ってもダメということもあります。
つまるところ、大事なのは相手への思いやりだと思います。男性は完璧主義の人が多いので、1回ダメだと、もうダメだと思ってしまいがちです。でも、女性は挿入そのものより、その周辺のムードを大事にするという方も多いのでしょうか。そのあたりの気持ちを伝えるのも良いかもしれません。
パートナーが悩んでいるようなら、『一緒に考えよう』と寄り添ってあげても良いでしょうね。私のクリニックにも、ご夫婦で相談される方もいます。EDは、特に心因性は薬で改善するケースが多いです。オンライン診療をおこなっているクリニックも増えているので、気軽に相談してほしいです」(窪田先生)。
まとめ
いかがでしょうか。あのときの、あのひと言からレス……ということはありませんか。思い当たる方は、今すぐにでもやさしく接してみてはいかがでしょうか。男性は女性が思うよりずっとナイーブというのは本当のようです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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取材・文/mido
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。