これ以上関わりたくないシズカさんは、ソラくんと公園を去ろうとしたのですが、あろうことか女の子の父親は、「もう少し娘を見ていてもらいたい」と厚かましくお願いしてきたのです。2人が押し問答をしていると、父親の妻らしき女性が現れ、「家で待ってるって言っていたのに、なんで公園にいるの?」と心配そうに尋ねました。
妊娠中の妻は、病院が混んでいたからいったん帰ってきたとのこと。泥だらけになっている娘を見て、父親に激怒。すると、焦った父親は「ちゃんと見ていたよ」とシズカさんの目の前で平気で嘘をつきます。
嘘をついてごまかそうとする父親の態度にあきれ、「自分が私に言ったこと、忘れちゃいましたか?」と問いかけるシズカさん。
しかし父親は……。
子どもの前で嘘ついちゃダメでしょ!
追い詰められた父親は、なんと「さっき、なんて言ったかなぁ?」ととぼけ始めました。すると、女の子が「子どもの前で嘘ついちゃダメでしょ!」と父親を一蹴。父親が自分をひとりにし、その間に転んでしまったということを母親に報告したのでした。
先ほどは、父親に怒られたくないあまりに「ソラくんがわざと押した」と言ってしまった女の子でしたが、ひょっとしたら罪悪感を覚えてずっと気にしていたのかもしれません。真実を伝えることは、とても勇気がいることだったでしょう。
これでようやく、父親がしたことが正確に母親に伝わりましたね。
「嘘をついてはいけない」というのは、子どもでも理解できること。子どもにきちんと伝えるためにも、親は子どもの見本となる行動をとりたいものですね。