みなさんは「こしょく」という言葉を聞いたことはありますか?小食、個食、粉食、孤食、濃食、固食、コ食と、読んで字のごとく、さまざまな意味を持つ「7つのこしょく」があるのだそうです。
3人の息子がいる私は、この「こしょく」という言葉を知ってから、自分の息子たちにも「こしょく」をさせてしまっていたことに気付きました。
「孤食」をさせてしまっていた長男と次男
「孤食」とは、家族と一緒に食事を摂らずにひとりで食べることをいいます。わが家でもひとりではありませんでしたが、長男と次男だけで食事をさせてしまうことが多々ありました。「孤食」をすると、家族のコミュニケーションが減るとともに、注意されることが減り、栄養が偏ることもあるのだそうです。
私が「孤食」の影響を感じたのは、好き嫌いの多い長男がごはんを完食した日のことでした。私はてっきり次男に食べてもらったと思ったのですが、すぐに別の完食の理由が明らかに。なんと、それは飼っていた犬。嫌いなものを犬にあげていたのです。長男の発想にびっくりしましたが、それ以上に子どもの食べ方をしっかりと見ていないといけないと猛省しました。
「孤食」の影響
長男が嫌いなものを犬にあげていたと知った日から、子どもたちが「孤食」にならないよう、一緒に食卓を囲むように心がけました。すると長男と次男は、嫌いなものも頑張って食べたり残したりを繰り返していくうちに、食わず嫌いが減り、食べられるものが増えていきました。
私は、「孤食」によって子どもたちの食べ方の作法だけでなく、食べ物の名前やおいしさを教える機会をなくしていたかもしれないと感じました。
「粉食」をさせてしまっていた三男
長男と次男の教訓から、年の離れた三男の食事環境には気を付けていたつもりでしたが、「孤食」以外にも「こしょく」があると知った私は、三男に「粉食」をさせていたことに気付きました。
「粉食」とはパン・麺類などの粉ものばかりを食べること。そうめんやうどんなどの麺類が大好きな三男がたくさん食べてくれることがうれしくて、粉ものばかりの「粉食」をさせていました。「粉食」は、おかずがなくても食べられることから野菜不足になりがちなのだそうです。
気を付けるべき「こしょく」はたくさんありますが、私は「こしょく」によって、息子たちの食生活や栄養バランスを崩してしまうところでした。好きなものを食べる子どもたちはかわいいですが、子どもたちのためにもしっかりと食事をサポートしようと感じたできごとでした。(TEXT:ママライター手塚みく)