スペックは悪くない40代男性
まずは男性のスペックから紹介します。この男性は40代前半で医療関係の職に就いており、年収は600万円でバツイチ子どもなし。前妻との離婚理由は「お互いに子どもが欲しいと思いながらも夫婦共々仕事が忙しく、気がついたらお互いに気持ちが離れていて子宝にも恵まれなかったから」だそうです。
スペックだけ見ると特に問題はなく、男性はそれなりにお見合いも決まっていました。お見合いが成功し、女性とデートをする関係(いわゆる『仮交際』の状態)に発展することも多かったそうです。
とんとん拍子にお見合いが決まっていく男性。ところが、男性の本性が明らかになったのは、女性との仮交際が始まってからでした。
デートの誘いを1回断っただけで
ある女性と仮交際を始めた男性。ある日、彼は「今週の日曜日によかったら食事に行きましょう」と女性をデートに誘います。しかし、残念ながら女性にはすでに予定が入っていたらしく、仕方なく彼の誘いを断ったそう。彼女は代わりに「翌日の月曜日の仕事終わりなら時間があるのですがどうですか?」と、別日を提案しました。
するとここで、なぜか彼の態度が豹変します。「なんで僕が君の予定に合わせなくちゃいけなんだ!」と、いきなり彼女に激怒したと言うのです。その後、女性は何度も「この日ならどうですか?」と男性に連絡したそう。しかし、男性は女性からの誘いをすべて断り続け……ついにお見合いから1カ月が経過。この時点で、2人はまだ一度もデートができていない状況です。
ここでカウンセラーが介入し、お見合いから1カ月が経ってデートもしないまま交際解消となると、違約金が発生する旨を男性に説明したとのこと。すると、男性は「僕の誘いを平気で断る女性となんてもう二度と会いたくない!」「彼女が悪いのにどうして僕が違約金を払わなきゃいけないんだ!」と、なぜか逆上してきたそうです。
その後、カウンセラーの働きかけでなんとかお相手の女性に納得してもらい、2人の交際は白紙に戻すことに。「これだけ怒るということは、もしかしたら男性側も何か不快な思いをしたのかもしれない」と判断したカウンセラーは、今回だけ違約金の支払いは不問とする代わりに、違約金について改めて男性に説明し、次のお見合いを進めることにしました。
問題行動ばかり起こす男性の結末
これだけ男性に入念に違約金の話をしておけば次からは安心だろう、問題行動は取らないだろうと思っていたカウンセラー。しかし、男性は次のお見合いでも問題を起こしたのです。
端的に説明すると、男性が待ち合わせ場所を勘違いしていたにもかかわらず、お見合い当日に男性は「時間になっても女性がこない!」と激怒して、女性にも会わず勝手に帰ってしまった、という結末なのですが、この彼の行動にはカウンセラーもかなり頭を抱えたそう。
その後も、女性とのお見合いの席や仮交際に進展した段階などで、「相手が悪い」と難癖をつけて一方的に関係を終わらせてしまう男性。
最後には、ずっとサポートしてくれていたカウンセラーに「婚活ってまともな女性がいないんですね。がっかりです」と吐き捨てたそうです。
今回は、結婚相談所の代表を務める来島さんから、結婚相談所で実際にあったお話を教えていただきました。スペックは悪くないにしても、これだけ自分本位の行動ばかり取っていては、女性から選んでもらうのはなかなか難しいように思います。それよりも、男性側のわがままで毎回のように交際を強制的に終了していては、婚活のループから一生抜け出せない気が……。
今回紹介した男性のように問題行動ばかり取る方は全体のほんの一部でしょうが、相手がいる以上、婚活の場で自分が非常識な行動を取っていないか、今一度振り返ることも大切かもしれませんね。
イラスト/にしこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!