思わぬ告白
小学校からの友人と3人でごはんに行く約束をしていた前日のこと。久しぶりの再会で楽しみにしていると、友人から連絡が。「生理痛で寝込んでいて。延期してもいいかな」というものでした。
私自身、生理が重いタイプなので心配になり、すぐに「大丈夫だよ。お大事にね」と返信。同時に、小学校からの友人ですが、「彼女が生理が重いなんて知らなかった」と感じたのです。
知らなかった友人の生理事情
スケジュールを変更し、後日友人たちと会うことができました。久しぶりの再会に会話が弾み、とても楽しい時間を過ごしていた際、私はふと生理痛のことを思い出しました。そして、彼女に「そういえば、生理痛は大丈夫だった?」と聞くことに。すると友人からは「うん、大丈夫。ありがとう。実は、昔から生理痛がひどいんだよね。昔よく休んでたのも生理痛が原因だよ」と思わぬ言葉が返ってきたのです。
たしかに友人は休みがちでしたが、当時「体が少し弱いのかな」としか思っておらず、まさか生理痛が原因だったなんてと驚いてしまいました。私も生理痛でよく休んでいたことを伝えると、「知らなかった」と驚く友人たち。喘息などの持病については学校の先生を通してお互いなんとなく知っていることもあったのですが、生理については知らないことが多いなと改めて感じた瞬間でした。
生理は人それぞれ
そんな話をしていると、もう1人の友人から思わぬひと言が。「私、生理痛がまったくないの。共感してあげられなくて……ごめんね」と。なんと彼女は生理痛を経験したことがなく、経血量もそれほど多くないようで、どのような痛みかもわからないそうです。
個人差はあれど、生理痛は誰もが経験したことがあるものだと思っていたので驚きました。小学校からの友人でお互いのことはよく知っている私たちが初めて話した「生理について」。これをキッカケに、私たちはお互いの生理の話で盛り上がり、生理中はどう過ごしているのか、困ったことはどう解決しているのかなどお互いの知見を共有し合いました。
思い返すと、思春期のころはなんとなく生理の話をしづらいなとも感じていました。話を聞くと、友人たちも同じ気持ちだったようです。一緒にトイレに行った際に持ち物で「生理なんだな」と気づく程度。大人になってからも、生理は身近なことだからこそ話題に挙がらなかったのかもしれません。そんな生理の話を、長い付き合いの友人たちと共有し合ったことで新たな発見があり、これからも長く付き合っていく「生理」について改めて考えるきっかけとなりました。
著者/水谷ユリ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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