常に積極的にアプローチする私
もともと、明朗活発で嫌なことがあってもポジティブ思考の私は、恋愛においてはとりわけ積極的に行動しています。
学生時代は、マネージャーをしていた野球部のキャプテンを待ち伏せして告白したり、通学中の他校の先輩に手紙を渡したりと、「かっこいいな」「素敵」と思ったら、いろいろと下調べをして直接アプローチしていました。
もちろん、告白してすべてが成功するとは限らず、「すでに彼女がいるから」「好きな人がいるから」と断られることも。多少の落ち込みはありましたが、もっと素敵な人を探そう!と前向きに気持ちを切り替えて、次の彼を探す日々でした。
会社の先輩に告白したら…
社会人になり、会社の先輩とプロジェクトを企画して日々一緒に過ごすうちに、その先輩のことが気になるようになりました。しかし、告白をすることで今までの関係性が崩れてしまう怖さもあり、学生時代のように積極的なアプローチはできませんでした。
そんなとき、その先輩から食事に誘われ、お酒の勢いもあって「よかったら付き合っていただけませんか?」と告白。彼はちょっと驚きながらも「女性から告白されたのは初めてだよ」とうれしそうな反応。その様子を見て、私は「勢いで告白してしまったけど、もしかしたらうまくいくかも!?」とドキドキしていました。しかし……続けて彼が口にしたのはあまりにも衝撃的な内容だったのです。
「うれしいけど俺って既婚者なんだよね、それでもよければ」と……。
告白は受け入れてもらえたものの、ちっともうれしくない結果となりました。もちろん、彼とは付き合っていません。
気になっていた彼が既婚者だったと知り、とてもショックを受けました。しかしそれ以上に、彼が既婚者にもかかわらず「それでもよければ付き合う」と言うような人だったことがショックでした。ちなみにそのあとはプロジェクトが終了し、私は部署異動もあったので、その先輩と顔を合わせることはなくなりました。今後はしっかりと相手を見極めつつ、私の良いところと自負している「前向き」という部分を生かしながら、素敵な人と巡り会えるよう恋愛に取り組んでいきたいです。
著者/大里 麻紀
イラスト/おみき
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