聞いてくれたらいいのに!
ある日、家の目の前の公園で私と子ども、そして3歳の子(Aちゃん)とそのママと一緒に遊んでいました。用事があってうちは先に家に帰ったのですが、うちの庭に置いていたおもちゃを見つけたAちゃんが、それで遊びたいと言い出しました。
私は家の中にいましたが、リビングのすぐ外なのでAちゃん親子の声が丸聞こえ。Aちゃんママは他のもので気を引いたり、チャイムを押して使っていいか聞いたりするわけでもなく、すぐに庭に入ってきて、そのおもちゃを自分のもののように遊び始めました。「聞いてくれれば貸したのに……」と残念に思ったのと同時に、当然のごとく使われたのは気分が良くなかったです。
その後、他の人からAちゃん親子はそういった感覚に疎く、注意してもあまり意味がないらしいと聞き、それ以来こちらから遊びには誘っていません。保育園も同じで完全に縁を切るのは難しいけれど、適度に距離を置くことでお互い平和になると自分に言い聞かせています。
作画/きょこ
著者:黒田 くろ
2児の母。食品関係のパートで働きながら家事育児を担っている。