ようこさんは長男の健と暮らし、幼い娘は義両親が面倒をみてくれることになり、一家は離散。
タク男はようこさんのジュエリーや貯金を持ち出したまま養育費も支払わず、ようこさんは仕事を掛け持ちして食いつなぐ日々を送ります。
ギリギリの生活が続く中、ついにようこさんは健の給食費が支払えなくなりました。学校に相談して支払いを延期してもらいますが、期日までに支払うことができません。
生活保護を考えるも、狭い地域では噂が一瞬で広まり、実際に健の学校では生活保護を受けている生徒がいじめにあっていることを知り、健を守るため、国の支援制度も受けられないでいたのです。
そんなとき、健は担任の先生から伝言を預かってきました。
担任からの伝言はまさかの…
健の担任の先生は、給食費が未納にならないよう、こっそり立て替えてくれていました。ようこさんはすぐに電話をかけ、「本当にありがとうございます」とお礼を伝え涙を流したのでした。
夫にも実家にも、国の支援制度にも頼れなかったようこさん。健の担任の行動には、すごく救われたことでしょう。
よく「出口のないトンネルはない」と言いますが、どんなに苦しくてもひたむきに頑張っていれば、助けてくれる人や見てくれる人は必ずいるのかもしれませんね。