ようこさん親子は住む家を差し押さえられ、取り立てから逃げるため県外へ。幼い娘は義両親が世話をすることになり、一家は離散しました。
タク男は離婚前、ようこさん名義の口座から勝手にお金を引き出し、ジュエリーなどの貴重品も売り払っていました。
夜逃げ後、ようこさんは1日にいくつもの仕事を掛け持ちしますが、親子2人が食べていくのがやっとの状況。育ち盛りの健に少しでも栄養のある食事を与えられるよう、やりくりして日々を過ごします。
ようこさんは離婚後の話し合いはもちろん、慰謝料の請求すらできず、せめて養育費だけは支払うようタク男に催促。
しかし、タク男は払うと言いつつ一方的に電話を切り、ようこさんは心の中で憎しみを募らせるのでした……
給食費が払えない!
ようこさんは健の給食費が払えなくなり、担任の先生に相談して支払いを延期してもらいますが、期日までに支払いできない日が続きます。
生活保護など国の支援制度を受けることも考えますが、実は生活保護を受けると今住んでいるような狭い地域ではすぐに噂が広まり、実際に噂をされていた子どもは学校でいじめられていることを知り、健の心を傷つけてしまうかもしれないと断念。
制度に頼れば少しは家計がラクになりますが、親の都合で子どもが悲しい思いをするのは誰でも避けたいですよね。
ですが、ようこさん親子のような家庭にこそ必要な制度が、周囲の心ない噂で活用できないのはやはり問題があるでしょう。
いじめの現状があるのであれば、その環境を改善してもらうよう相談するなど、周りの大人は誰かが傷つく噂話をするよりも、もっと別の行動をする必要があるのかもしれませんね。