泳ぎたいのに…
高校時代、水泳部に所属していた私。もともと泳ぐのが大好きで、小学校のころから水泳を続けていました。しかし、生理が始まってからは、純粋に水泳が好きではいられなくなってしまったのです。
なぜなら、生理期間と水泳の授業が重なると、後日、補講を受けなければならなかったことや、授業を見学していると男子生徒にからかわれたことがあったからです。生理というデリケートな問題に触れられてしまうため、水泳の授業があると憂うつな気分に。
水泳部の先輩に相談
「本当は水泳が好きなのに……」と苦い思いをしていたとき、水泳部の先輩が「何か悩んでいるの?」と声をかけてくれました。そこで私は、生理中の水泳の授業について相談することに。すると、先輩からタンポンの使用をすすめられ、どこのメーカーの物がいいのかや使い方などを教えてくれました。
先輩のアドバイスを聞いた私は一度試してみたい!という気持ちになり、後日、生理がきたときに使ってみることに。挿入には少し苦戦をしましたが、つけてみるとあまり違和感もなく快適に過ごすことができました。
水泳の授業時に使用してみても何も問題がなかったため、それから私はタンポンを愛用するようになったのです。しかし、ある生理中の日に悲劇が……。
やってしまった!
先輩から経血量が多いときは念のためナプキンを併用するといいよと教わっており、経血量が多い日は必ずナプキンを併用し、経血が漏れることはありませんでした。
けれど、経血の量が少ない日はナプキンを使う必要がないのでは?と思うようになってしまった私。この日は生理4日目だったこともあり、経血量は少ないだろうと、ナプキンはつけずタンポンだけで過ごすことに。
しかし、経血量が思いのほか多かったらしく、トイレに行くとタンポンのひもまで経血で染まってしまっていたのです! しかもタンポンでは吸収しきれなかった経血が下着についてしまい、大慌てで汚れを落とすことに……。なんでナプキンを併用しなかったんだろうと深く反省しました。
それからは、タンポンを使用するときは必ずナプキンも併用するようにし、経血が漏れないよう気をつけるようになりました。また、先輩からタンポンを教えてもらったように、私も生理中の水泳に悩んでいる後輩にアドバイスをすることができたのでよかったです。この出来事から、生理の悩みをひとりで抱え込むのではなく、誰かに相談することは大事だなと思うようになりました。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者/浦部さくら
イラスト/おんたま
監修/助産師 松田玲子
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