私の体調が悪くても「我関せず」の夫
その日の私は少し熱っぽく、体調が優れませんでした。しかし仕事から帰ってきたといってゆっくりできるはずはなく、家のことをしないといけません。私はつらいながらも洗濯物を取り込んだり夕飯の準備をしたりしていました。
その後、夫が帰宅。夫は家に帰ってきても、私の顔を見ることはなく、ひたすら「自分の仕事がしんどい」アピール。愚痴を吐き散らします。挙げ句、私は朝早くに出社して仕事をしていたのですが、そのことに対して「早出ってことは明るいうちに家に帰れるんでしょ? うらやましいわ」なんて言うのです。
体調が悪くなくてもカチンとくる言葉なのに、体調が優れないこのタイミングで余計なことを言う夫に、思わず怒鳴ってしまいそうになりました。
夕飯がパスタ? マジ勘弁して
必死に自分の中の怒りを抑え込み、「今朝から熱っぽくてしんどいから、夕飯はパスタとサラダで良い?」と私は夫に言いました。麺をゆがいて市販のソースをかけるだけ……と簡単に済ませたかったのです。すると夫は「パスタなんて夕飯じゃなくておやつじゃん。疲れてるのにパスタとかマジで勘弁して」と口にして……。
ただ、そのときは体調が悪いことを伝えパスタを振る舞いました。文句を言いながらもパスタを食べた夫。
しかし、その夜に事件が起きるのです。早めに寝ようと布団に入りうとうとしていたところ……なんと、夫が私の枕元にカセットコンロと鍋を持ってきて、「パスタじゃおなかが膨れないから、野菜炒めを作って」と言うのです。
夫のまさかの行動に衝撃。体調が悪いと伝えていることに対して「何も感じないの?気づかないの?」と夫の無神経な行動に腹が立ちました。……そして、私はこのことを義母に言いつけてやることにしました。
義母にすべてを伝えた
さっそく次の日に昨晩の出来事を義母にメッセージ。するとすぐに電話をくれて、逆に私が申し訳ないと思うぐらい謝ってくれました。
というのも、義父も夫と同じタイプで、義父はあまり気が付かないうえに短気で気性が激しい人。長い夫婦生活でいろいろ振り回された義母は、大変な苦労をしてきた人なのです。そんな義母は私の愚痴にいつも共感をしてくれるので、余計な心配をかけさせてはいけないと思い、普段は夫のことをあまり言わないようにしていますが今回は許せませんでした。
その後、義母が夫を叱ってくれたようです。夫は自分の母に頭が上がらず、母に叱られると異常に落ち込む人で、このときもしょんぼりしていました。
今の夫はこのときに比べたら、周囲のことに気がつくようになりました。母から怒られたり仕事で部下を持つ立場になったりと、夫を取り巻く環境の変化も、夫が変わった要因のひとつかなと思っています。
そして私も自分で抱え込まず、義母に話を聞いてもらったことがよかったと感じています。これからも何か悩むことがあれば適度な距離感で、周囲の人に話を聞いてもらおうと思っています。
著者/しいの 恵
イラスト/Ru
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