習い事へ出発!
3歳の息子は、週に1度幼児教室に通っています。普段は自転車で出かけるのですがその日は帰りの時間に雨の予報で、バスで行くことに。バスが大好きな息子は大喜び!早めに家を出発してバス停でバスを待っていました。
バス停で待っていると
私たちの後ろに、足を引きずった大柄の中年の男性が並びました。特に気に留めていなかったのですが、急に男性は後ろに倒れこみ、尻もちをつくような格好に。突然の出来事で私も息子も驚きました。
しかもバス停で待っていたのは私たち親子とその男性のみ。私が男性に「大丈夫ですか?」と声をかけると「大丈夫です」とは言うものの1人では立ち上がれない様子。私が男性を起こそうとしますが、大柄の男性のため私1人では起き上がらせることができず……。
そうしているうちに通行人の男性と、車で通りかかった男性が車を停めて降りてきてくれました。転んだ男性を起き上がらせるのは駆けつけてくれた男性2人に任せ、私は転んだ男性に「痛いところはないですか?救急車呼びましょうか?」と話しかけました。
黙って見ていた息子が…
男性は起き上がり大丈夫とのこと。そのとき、一連の出来事をずっと見ていた息子が転んだ拍子に男性の靴が脱げていることに気が付き、靴を拾いました。
そして「どうぞ」と足元まで持っていき、靴を履くのを手伝ってあげたのです。その状況に、転んだ男性も起こすのを手伝ってくれた男性たちも笑顔になり、とても和やかな雰囲気に。
習い事から帰ってきたあとも翌日も、息子は「おじさん、大丈夫だったかなあ」と何度も話し、心配していました。息子なりに困っている人を助けてあげようと自分ができることを考え、行動できたことが私はとてもうれしく、また成長を感じた出来事でした。
著者:林 ゆり/30代女性/2020年生まれの男の子と2021年生まれの女の子の2児のママ。趣味は映画鑑賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)