何かにつけて泊まりにくる義家族
婚約から結婚式まで1年ちょっと間があった私たち。すでに2人で暮らし始めていましたが、その私たちが暮らす家に義家族がよく泊まりにくることがありました。決して住んでいた部屋が広かったわけではありません。
ただ、義家族は仲がいいためか、義母や義弟、その彼女、義祖母までもが、何かと理由をつけて泊まりにくるのです。彼が電話をして遊びにきてほしいと誘うこともあったようです。私の家族が泊まりきたことは一度もないため、私は驚いてしまいました。
仕事をしている私は、疲れて帰ってきて彼の親がくつろいでいると、「なんで家でも気をつかわなければいけないんだろう……」と苦痛に思ったものです。
結婚式前日も泊まると言い出して…
結婚式を翌月に控え、仕事に結婚式準備にと、慌ただしくなってきたときのことです。
彼から「結婚式の前日に、地方からくる祖母と母と、兄弟も泊めてもいい?」と聞かれました。もう目が点です。結婚式の前日や当日はバタバタすることが目に見えていますし、私と彼は準備のため当日の朝は早く式場に行かないといけないのに……。そのような状況なのに、なぜ結婚式前日に泊まりにこようとするのか? なぜ彼も泊まりにくることを許容するのだろうか?と頭の中がハテナでいっぱい。
私はできるだけ嫌な顔をしないように心がけながら「結婚式の前日に泊めるのはさすがに……」と、やんわり断りました。しかし彼は理解しておらず、「田舎からくるんだからホテル代もかかるし、うちに泊めてあげればいいじゃん」と言うのです。
結婚式前日の新婦の心情より、田舎の家族の寝床の心配をする彼に、思わず「この人で大丈夫かな」と感じてしまいました。
結局、わが家に泊まることはなくなったけれど…
その後、私の必死の訴えの甲斐あってか、結婚式前日に義家族が私たちが住む家に泊まることはありませんでした。しかし、なぜか義家族が予約をしたのは結婚式の会場近くではなく、私たちの住む家の最寄り駅にあるホテル。
私は最後まで彼と義家族の考えがわかりませんでした。結婚式当日の朝、私はひとりで会場へ行き、彼は家族の住む最寄り駅のホテルへと様子を見に行ってから、会場にきたのでした。
結婚後もしばらくは義両親が何かと理由をつけて遊びにくることが多かったです。しかし、子どもが生まれて成長するにつれ、習い事や学校行事などで私たち夫婦は週末が忙しくなりました。その影響もあり、義家族が泊まりにくることは今ではほとんどなくなりました。なぜ以前はあんなに頻繁に泊まりにきていたのか、夫が義家族に泊まりにくるよう誘っていたのか、今でも謎です。現在は年に数回ほど私たちが帰省し、義家族と交流しています。
著者/新谷けご
作画/霜月いく
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