事件は親族の集まりで起こった…
実母の還暦祝いのため、子ども6人を含む合計14人の親族で食事をすることになりました。楽しく食事をしていたとき、いきなり「ブッ」とおならの音が。おならをした人がだれも名乗り出なかったため、子どもたちによる犯人探しが始まってしまいました。
真犯人は夫だったのですが、あろうことか夫は冗談で息子がしたと嘘をついてしまったのです。子どもたちも息子のおしりのにおい嗅いで「くさーい!」と事実とは異なることを言い出してしまい……。
おならをしてもいないのにいきなり犯人にされた息子は、泣き出してしまいました。結局、泣き出した息子を見て悪いと思ったのか、夫は自分が犯人だと白状しました。
夫が恥ずかしいと思うのはわかるのですが、恥ずかしがりやの息子のせいにするのはやはり冗談でも間違いです。さっさと「おならをしたのは自分です」と言っておけばよかったのに……。
大人にとってはちょっとした冗談のつもりでも、子どもにとっては冗談にならないこともあるということがよくわかった出来事でした。自分がされて嫌なことは、いくら子どもにでもしてはいけないと改めて学んだ夫でした。
イラスト/ふくふく
著者:鬼頭いちか
6歳と3歳の男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。