生理痛と貧血を甘く考えていた私
これまで私は、女性なら誰しもが生理痛の悩みを抱えているものだと思っていました。そのため、生理痛がひどいときは、鎮痛薬を飲んで対処することが当たり前にな。そんなある日、会社の健康診断で「貧血」の要観察という結果が出ました。
思い返すと、立ちくらみのような症状が時折あったり、たっぷり睡眠を取っても翌日に疲れが残ったりするときもあったように思います。とはいえ、健康診断の結果を受け取った私は「まだ要観察だし大丈夫だろう」と、そのときはやり過ごしてしまったのです。
婦人科で診てもらうと…
それからしばらく経ったあるとき、風邪をひいて内科を受診したので、ふと思い立って貧血について医師に相談してみました。すると、医師から「女性の貧血の原因の多くは婦人科に関連することが多い」と言われ、婦人科の受診をすすめられたのです。そして後日、人生で初めて婦人科を受診したところ、子宮内膜症の疑いを指摘されました。
その後、私は婦人科に通い始めて貧血の治療を開始しました。どうやら私は長年貧血を放置していたようで、医師によるとヘモグロビンの数値がかなり下がっているとのこと。標準の数値に戻すまで治療に1年ほどかかると言われました。
そして鉄剤や止血剤、血流をよくする漢方など、病院で処方された薬を飲みながら、自宅ではレバーや牡蠣など、食品から鉄分を積極的に摂取するように。そのような生活をしばらく送り、最近になってようやく貧血の治療が終わりました。子宮内膜症については定期的に検査を受け、現在も経過観察をしています。
生理痛の重さや経血量はなかなか人と比べられないため、つらいと感じるときがあっても「これが当たり前だから」と自己判断に頼っていました。しかし、体の訴えを見過ごしていると思わぬタイミングで病気が見つかることもあるのだと、この一件で学びました。今は丁寧に自分の体と向き合うようにしています。
著者/匿名
監修/助産師 松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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