営み中に彼から衝撃のひと言
私は高校生のころから生理不順が続いていて、突然くる生理に何度も悩まされていました。2週間に1度生理がくるときもあれば、1カ月に1度生理がくるときもあります。いずれにせよ、下着が汚れることで生理がきたのだと気づくことがほとんどでした。生理不順に悩んだ私は産婦人科で相談し、低用量ピルを服用することにしました。
低用量ピルを服用し始めた私は、当時付き合っていた彼氏にそれを打ち明けました。するとある日、家でイチャイチャして盛り上がってきたとき、彼から「低用量ピルを飲んでるから生でいいよね?」と言われたのです。
言われた瞬間、悲しい気持ちと怒りでいっぱいになりました。私はあくまで避妊のためでなく、生理不順に悩んで低用量ピルを飲んでいます。それなのに「低用量ピルを飲んでいるから避妊具をつけなくていいでしょ」と言われると、彼が自分が気持ちよくなることばかり優先し、私の体や心を大事にしてくれていないように感じてしまったのです。
彼に対する信用が一瞬にしてなくなったとともに、私は怒りのあまり、思わず彼を突き放してしまいました。
彼への気持ちが冷めてしまって
それまではとてもいいムードだったのですが、彼のひと言で気持ちが冷めてしまった私。「もうくっつきたくない」とうつむくと、彼は深く考えずに言葉を発してしまったことを自覚したようで、「ごめん。調子に乗った」と謝ってくれました。
「私は避妊目的で低用量ピルを飲んでいるわけではないし、避妊具をつけずに行為をするのは嫌だ。もう2度目はないから」と伝え、その日は眠りにつきました。
翌朝、彼からは再び謝罪が…
翌朝、彼から再び謝罪を受けました。話を聞くと、一睡もせずに考えてくれていたそう。彼は「妊娠して大変なのは女性のほうなのに、ごめんなさい。もう二度と言わないから。避妊は絶対にするけど、いずれ俺たちの間に子どもができたら、そのときはきちんと支えるって決めているよ」と言ってくれました。
彼が悪いとはいえ、深く反省してくれていたので、今回の件は許すことにしました。子どもができたときの将来まで考えてくれていたのは、少しうれしかったです。それと同時に、やはり望まない妊娠はしたくないと改めて感じました。
友だちにも話を聞いてみると、私と同じ経験をしている女の子もいるようでした。もちろん、世の中にはきちんと考えてくれる男性もたくさんいると思います。妊娠して子どもを産むのは女性の役目なので、行為中には女性の心身をしっかり思いやり、寄り添ってくれる人が増えたらいいなと思います。
※低用量ピルを飲んでいても、割合は少ないものの妊娠する可能性があります。望まない妊娠・性感染症の予防のために、性交渉の際はコンドームを使用するようにしましょう。
著者/あすまる
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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