奇跡のように相性がよかった私たち
彼との出会いはマッチングサービスでした。それまでワンナイトが多かった私は、彼との食事の席では「この人とも1回きりなんだろうな」と思っていました。しかし、食事のあとにホテルへ行くと、ムードづくりやこちらへの配慮はもちろん、体の相性もとてもよく……こんな情熱的な行為は初めてだと思いました。
その後、2人でベッドでくつろぎ取り止めのない話をしていると、自然と好きなものの話に。私は周りの人とあまり音楽の趣味が合わず、彼との食事のときもあえて話題に挙げなかったのですが、「どうせ今日きりだし」と思って好きな音楽の話をすると、なんと彼も同じアーティストが好きだと判明!
マイナーな歌手にもかかわらず「いいよね」と共感してもらえたことに、どこか運命的なものを感じてしまいました。お互いにその日だけでは話し足りなくなってしまい、私たちは次に会う約束をしました。
彼と恋人になれたのはよかったけど…
そうして何度も会っているうちに、自然と私たちの間に漂う空気は恋人ならではのものとなり、その後、彼から告白が。お互いの家もそこまで離れていなかったため、1週間の半分は彼の家に泊めてもらい、そのたびに体を重ねました。
しかし、それが1年ほど続いたころでしょうか。彼との行為の時間が、気づいたらどんどん短くなっていき、必ず週に1回はしていた行為も、気づけば1カ月もしていませんでした。疲れているとか時間がないというわけでもないのに、以前までのこちらを射るような彼からの熱い視線はなくなってしまい……このままだと飽きられてしまうかもと、大きな不安に襲われました。
そんなとき、ふと思い返してみると、私は体の相性がいいという事実に甘えてばかりで、彼に愛される工夫をしていなかったことに気がついたのです。
言葉にするのを怠けていたかも?
そこで、私の行為中の自分の態度を改めて振り返ってみました。そして、彼は最中に「好き」と私に思いを伝えてくれていたけれど、私は何も伝えてなかったな……と、考えれば考えるほど思い当たる節はたくさんありました。
そして、もしかしたら私は「あなたに触られてうれしい」という気持ちを、きちんと彼に伝えられていなかったのではないか、と気がついたのです。
後日、久しぶりに彼からお誘いがあり、彼を愛しく感じたら「好き」と伝えることを意識したら、彼も同じくらいの熱量で返してくれました。
どれだけ体の相性がよくてもいつかマンネリになる日がくるのだと、身をもって感じた出来事でした。とはいえ、何か特別なことをする必要はなく、「好き」とか、「恥ずかしい」など、自分の思っていることを素直に伝えるだけでよかったのだとわかりました。彼に飽きられないためにも、今後は積極的に言葉にしていきたいと思います。
著者/匿名
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