息子が1歳のとき、育児用品の掘り出し物を探しにフリマへ出かけました。良い品を破格で手に入れるチャンスです。私は思わず買い物に夢中になってしまい、息子から一瞬目を離してしまったのです。どこにいったの?涙しながら息子を探し回った迷子体験をお伝えします。
30秒目を離したすきに息子の姿がない!
3階建て店舗で開催されていたフリマ。私は1歳の息子を連れ、2人で出かけました。ゆっくり物を見るのも難しいくらい、人で混雑しています。私は息子の手をしっかり握り、商品を見て回りました。
すると、ベビー服がなんと1着10円で販売されているお店を発見!破格で良品が手に入るチャンスに私の目は釘付けになりました。私は息子の手を放し、30秒ほど商品をジックリ見ていたのです。その間に息子の姿が消えていました……。
目を離したらいけないと分かっていながら
周辺を探しても息子がいない。一瞬にして全身の血の気が引きました。一瞬でも目を離したらいけないと分かっていたのにやってしまった……。自分の不甲斐なさを感じながら探しまわりました。
もしかしてエスカレーターで違う階に行ったのだろうか、外に出ていないだろうか。最悪なことばかり頭によぎります。涙ながら探していると、フリマ会場近くのゲームセンターで息子を発見したのです。
子どもは興味をひくものに一直線
見つかって本当によかった……。一瞬にして全身の力が抜けました。息子は泣いた様子もなく、あっけらかんとしています。息子は、目が真っ赤になっている私を不思議そうに見つめていました。
私が30秒ほど目を離したあいだ、息子の視界に好きなキャラクターの乗り物が目に入ったようです。子どもは興味のあるものに一直線だと痛感。それ以来は夢中になってしまう買い物など、2人で行くことは避けるようにしています。
子どもがいなくなった瞬間ほど恐ろしいものはありません。たった一瞬でも目を離すと、子どもは何をするか分からないと痛感しています。できるだけ誰か一緒に行ってもらう。混雑を避けるのも迷子を防ぐうえで大切なことだと感じました。(TEXT:ママライター田中由惟)