夫との出会いは職場だった
私と夫は職場が同じでした。知り合った当時はバブル全盛期というのもあり、社員旅行は大盤振る舞い。世代問わず社員みんなの仲がよく、社員大勢でスキー旅行や海水浴旅行などによく出かけていました。夫と親しくなったのは、職場のそういった雰囲気が後押しとなったのかもしれません。
社内恋愛が禁止されているわけでもなかったですし、周囲も私たちの関係を温かく見守ってくれていました。
結婚を機に夫の故郷へ
夫との交際を開始し、将来のことを2人でたくさん話し合う中で、夫はいつか自分の故郷に戻り、父親と同じ仕事に就きたいと思っていることがわかりました。そして入籍から少し経ったころ、私たちは相談の上、夫の故郷に引っ越すことに。
私にとって夫の故郷は初めて暮らす土地のため、多少の不安がありました。しかし、義両親が温かく出迎えてくれる様子があったので、「お義母さんたちもいるし大丈夫だろう」と。引っ越し後は新しい職場を探すなどして、気持ち新たに過ごしていました。
「自分たちはまだまだ元気だから」と、義両親から同居を無理強いされなかったのも、私が引っ越しを決意した理由のひとつです。
義母から明かされた夫の学歴
結婚後、夫の故郷で暮らす中で、私は義母から夫のある秘密を知ってしまうこととなりました。それは夫が、私に対して学歴を偽っていたこと。私には大卒と言っていましたが、本当は高卒だったのです。
私には高卒のことを隠しておいてくれと夫が義母に言っていたそうですが、ある日、義両親と食事をしていた際、義母が「ほら、この子って大学に行ってないじゃない?」と、うっかりそのことを私にしゃべってしまったのです。
今となっては笑い話になっていますが、夫はどうしてそんなつまらない見栄を張って嘘をついたのだろうと、そのときは少しショックでした。
夫は私に嫌われたくない一心だったそうですが、私にしてみればそんなことで男性を見極める女性だと思われたのかなと、少し寂しい気持ちもありました。結婚後、義両親と触れ合うことで夫の秘密がわかり、男性と女性では見栄を張りたいところが違うのかな?と、不思議に思った体験でした。
著者/浦部さくら
作画/ちゃこ
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