離婚後、思いがけない娘の発言に…
10歳の娘は、ずっとパパが好きでした。
しかし、夫のギャンブル依存症に耐えられなくなり、娘が8歳の頃、離婚。当時、娘は離婚したことを悲しみつつも、ギャンブル依存症に加えて酒にも依存し、私に暴言をはく夫の姿も見ていたため、「ケンカを見なくなって本当に良かった」とも言ってくれていました。
そんなある日、子どもたち同士で遊ぶとき、お友だちのパパが来てくれて、一緒に遊んでくれました。すると娘は、帰ってくるとすぐに暗い顔をしながら「Aちゃんのパパはやさしくていいな…。うちのパパは悪いことしちゃったけど、ときどき公園に連れて行ってくれたり、遊んでくれることもあったよね…」とつぶやきました。
そんな娘を見て、私は、娘に対して「ごめんね…」という気持ちと「もう少し離婚を我慢した方がよかったのかな」と考えてしまいました。
しかし、あのままギャンブルや酒に依存し、子どもに親としての背中を見せられないような男と生活し、子どもたちを育てるには最悪な環境で生きていくのは限界でした。そのため、娘たちを元気づけるためにも、今は私も積極的に子どもたちと3人で外へ遊びに行くようになりました。手に入れた幸せな暮らしを、3人でもっと豊かにして行きたいです。
作画/加藤みちか
著者:松島まりこ
息子5歳・娘10歳の2児を育てるシングルマザー。幼稚園に勤務。趣味は読書とアイドルの応援。