しかし盲学校の交流クラスに通っていたのは全盲のカレンちゃん親子だけ。アイパッチ友だちを見つけるという当初の目的は果たせません。
その上、交流クラスを担当するシロヤマ先生の指導にはモヤっとすることが多々ありました。河野りぬさんは、園の方針を確認するとともに、自分が園に求めていることを伝えようと、電話をかけることにしました。
通うことがつらくなった結果…
盲学校の未就園児クラスに通ったなかで、河野りぬさんが今でも心に残っているシロヤマ先生の言葉があります。
その子の育ち、全体を見てほしい。
豊かに育ってい感じる時間を、欠けたものを補うことに奪われすぎないでほしいの。
これはきっと、見えない子どもたちと長年接してきた先生だからこそ出てきた言葉。感銘を受けた河野りぬさんなのでした。
気が合わなかったシロヤマ先生ですが、最後の金言は障害の有無にかかわらず、子育てしている保護者全員に響きますね。
河野りぬさんは最終的に盲学校の未就園児クラスを辞める選択をしました。地域や施設によって異なる場合があるため、弱視で複数の選択肢を視野に入れている方は、実際にそれぞれ見学し、お子さんに合うところを検討してくださいね。
このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。成長したピー太くんのお話が読める河野りぬさんの投稿は、Instagramでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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