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うずらの卵をのどに詰まらせ死亡…子どもの窒息はいつ起こるかわからない!知っておくべき対処法とは?

7歳の男の子が給食で出されたうずらの卵をのどに詰まらせて亡くなるという悲しい事故が起こりました。ブドウ、パン、ドーナツなど、度々起きている子どもの窒息事故は、子育てをしているすべての人に起こりうるといっても過言ではありません。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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窒息事故は、いつなんどき起こるかわかりません。未然に防止するためにできることや、万が一のときの対処法を知っておきましょう。

食品に注意!

離乳食を終え、大人と同じものを食べるようになった子どもでも、食べ物をのどに詰まらせる危険があります。

 

今回のうずらの卵のように「丸くてツルッとしたもの」は

・口の中で滑りやすい

・噛み切りにくい

・のどで押し出しにくい

という、のどに詰まらせやすい特徴を持っています。

 

ミニトマトやさくらんぼ、球形のチーズ、うずらの卵、 白玉団子、あめ、ラムネなども、うずらの卵同様、注意が必要です。ミニトマトやチーズは、食卓でもおなじみの食品ではないでしょうか。

 

しかし危険だからといって、避ける必要はありません。4分の1にカットするなどの工夫をしましょう。

 

子どもの行動に注意!

食事中の子どもの行動にも、注意が必要です。

 

・食事中は食べることに集中する

・よく噛んで食べる

・口に入れすぎない

・遊びながら食べない

・食事中に歩き回らない

・口の中に食べ物が入っているときはしゃべらない

・水分を摂ってのどを潤してから食べる

 

これらは食事中のマナーと捉えられがちですが、窒息事故防止のポイントになるのです。

 

また、食事中に笑ったり泣いたり、驚いたりすると、そのはずみで食品をのどに詰まらせてしまう恐れがあります。楽しく食事をすることは大切ですが、上記を意識しながら食べることの重要性も理解しておきましょう。

窒息のサイン

子どもがのどを詰まらせると、以下のような動きを見せると言われています。

 

・のどを押さえる

・口に指を入れる
・声が出せない
・呼吸が苦しそう
・急に顔色が青くなる


異変に気づいたら、すぐに救急車を呼びましょう。救急車が到着するまでの間は、応急処置を続けます。

 

まず、意識があるか・呼吸はしているかを確認しましょう。意識がない・呼吸をしていない場合は、心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)を行います。心肺蘇生の方法は、母子健康手帳に記載されています。

応急処置の方法【1歳未満】

意識がある場合は、年齢に応じた処置を行います。このとき、無理に口の奥に指を入れ込んではいけません。

 

1歳未満の場合、背部叩打法と胸部突き上げ法を、異物が取れるか反応がなくなるまで交互に繰り返しましょう。

 

 

 

 

応急処置の方法【1歳以上】

子どもが1歳以上であれば、背部叩打法と腹部突き上げ法を、異物が取れるか反応がなくなるまで交互に繰り返しましょう。

 

 

 

応急処置をしている間に呼吸が止まったり意識がなくなったりしたら、直ちに心肺蘇生を開始します。また、のどの詰まりが取れたら、体を横向きにして経過を観察しましょう。

 

このような応急処置の方法は、消防署や子育て支援センターなどの講座でも学ぶことができます。開催状況は地域によって異なるので、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。事故を繰り返さないためにも、正しい知識を持っておくことが重要なのです。

 

参考:日本小児科学会

 

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