そんなある日、私のスマホに非通知の電話がかかってきました。電話に出てみると、「夫と別れろ……」と言うばかり。気味が悪くなった私が非通知からの着信を拒否すると、公衆電話や他の電話番号からも電話がかかってくるようになりました。
穏やかな生活が一変
我慢の限界に達した私が、「警察に通報します!」と電話口で言うと、電話は切れてそれ以降かかってくることはなくなりました。娘が保育園を卒園し、あの厄介な保育園士と関わらずに済むようになりました。
穏やかな生活が続いていたのですが、数年後のある日、夫の不倫が発覚。社内不倫だったため、夫は気まずくなって自主退職。私は夫と離婚し、慰謝料と養育費を支払ってもらい、娘と実家で暮らすことにしました。
ある日、高校生の娘と一緒に食事をしていると、知らない番号から電話がかかってきました。
娘は高校生なのに、保育園から電話……?
電話に出てみると、「ちょっと! いつまで子どもを放置する気!? とっくに閉園ですよ!」と急に怒鳴られたのです。相手はなんと娘が通っていた保育園のあの先生!
保育園児の子どもがいない私は「うちに保育園に通う娘はいません」と伝えても、聞き入れてくれません。
どうやらその女の子の父親は元夫で、私と離婚したあとにできた子どものよう。この先生は、私たちが離婚したことを知らず、女の子の母親が私だと思い込んで電話をかけてきたのです。
いたずら電話の犯人は!?
保護者の電話番号は、卒園すると同時に削除されているはず。この先生が私の電話番号を知っていたのは、昔私に電話をかけてきていたからでしょう。私は電話口で、「昔、私にいたずら電話をかけていたのは、あなたですね!?」と問い詰めました。
うろたえる相手に私は、夫の不倫が原因で別れたこと、保育園にいる女の子は私の娘ではないことを伝えました。すると電話口の保育園の先生は、夫が再婚したことを知らなかったらしく、大騒ぎしはじめました。
不倫していた元夫の修羅場
話を聞いてみると、なんとこの保育園の先生と夫は、娘が保育園に通っていたころからずっと不倫関係にあったとのこと。離婚すると夫に言われ待ち続け、10年ほどずるずると付き合っていたそうです。しかも何かにつけてお金を要求され、多額のお金を貢いできたそう。
ちょうどそのとき、電話口の向こうで夫が保育園にお迎えにきた声が聞こえてきました。ずっと嘘をつかれていたことが分かった保育園の先生が、夫に激怒する声が聞こえてきます。私はそっと電話を切りました。
その後、保育園の先生との不倫がバレた夫は、再婚した妻からまた慰謝料と養育費を請求され離婚されたとのこと。自業自得ですね。
これからは、両親とともに娘の成長を見守ろうと思います。