初めての悩み告白で
中学生になると、友人との会話の中で、生理の話題が多く出てくるようになりました。そんなある日、友人たちと「生理の悩み」についての話題に。「生理痛がひどくて」とか「出血が多くて」とか、そのような内容を友人たちと話していました。
このとき、私が悩んでいたのは「おりもの」。しかし、当時はおりものの存在をしっかり把握していたわけではなく、生理前になると「白っぽいものが出る」くらいの感覚で、「これが何なのかわからない」「下着を汚してしまう」ことが悩みでした。
そして、友人たちとの会話の中で「私、生理前になると、白いものが出てくるんだよね……」と、思い切って悩みを初めて告白してみました。
すると、友人の1人から「白いものって、エロいことを考えてるときに出てくるらしいよ」と言われたのです。
あまりの衝撃に私の頭は大パニック。毎日そんなことを考えている自覚はありませんし、「毎日エロいことを考える人」と突き付けられたようで、とてもショックを受けました。実際、その場にいた友人たちから「エロいことを考えているんだ」と思われたようで、気まずい視線を向けられてしまったのです……。
敏感になってしまう
その後の私は「どういうタイミングで私はエロいことを考えているんだろう」と悩むようになってしまいました。例えば、友人と恋愛の話になったとき、「この話はエロいのか!? エロいなら“おりもの”が出てしまう……!!」などと思い、話に集中できない状態に。
そして「おりものが出る」ことは、他の人に知られると「エロい人」だと思われてしまうと思い込み、このとき以降、中学を卒業するまで不安を口にすることができなくなってしまったのです。
その後、自分なりにおりものについて調べ、おりものは性器からの分泌液で、成熟した女性ならば誰でも出ることがあり得ること、生理周期に合わせて変化することを知りました。エロいことを考えているとおりものが出る、といった情報はどこにもありませんでした。「毎日おりものが出るから、私はエロいことを毎日考えているのか!」とショックを受けていた中学生のころの私に「関係ないよ」と教えてあげたいと、今でも思います。
あのときの友人も決して悪気があって言ったわけではないと思います。ただ、正しい情報を得るということの大切さを身をもって経験したのでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/匿名
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!