「あること」をしない妻
妻とは大学時代に出会い、卒業と同時に結婚しました。相性がよく、僕にとって理想のパートナーだと思っています。
しかし、結婚してから知ったことがありました。それは、彼女が歯磨きをしないということ。一緒に住み始めて、妻が朝も夜も歯磨きをしていないことに気づいたのです。しかし、彼女はいつも歯白くきれいで、口臭もありません。とはいえ、歯を磨くことは当たり前だと思っていたため、僕としては最初は信じられませんでした。
あまりに驚き僕が彼女に理由を聞いたところ、妻は笑って「歯磨きは面倒だし、虫歯もないからしないの」と答えました。
キスができず…夫婦関係が悪化
彼女がいいと言っても、夫としては健康のことが気になってしまいます。さらに、彼女がキスを求めてきても、歯を磨いていないことがちらついて断るようになってしまいました。夫婦のスキンシップを取ることができない日々が続き、次第に夫婦関係は悪化。
僕自身、「離婚になるかもしれない」と危惧するまで、僕たちの雰囲気はギスギスしてしまいました。そんなとき「このままではいけない」と思い、思い切って妻に自分の思いを伝えることにしたのです。
「君のことを本当に大切に思っている。だから、歯磨きをしてほしいんだ。歯磨きをしないと健康に悪影響を及ぼすかもしれないし、君の笑顔が失われるかもしれない。君にはずっと健康で幸せでいてほしいんだ」と、彼女を否定しないよう、一生懸命伝えました。
すると、彼女は納得してくれたようで、毎日歯磨きをするようになったのです。そのことで夫婦関係も元に戻りました。
歯磨きは毎日の習慣として当たり前だと思っていました。しかし、妻のように歯磨きをしない人は少なからずいるようです。妻の歯磨きをしない習慣には驚きましたが、しっかりと話し合った結果、解決し、離婚危機から脱することができてよかったです。
著者/上田 浩二
イラスト/マメ美
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