生理がきたことを母には言えず
母との仲は悪くはありませんでしたが、私は引っ込み思案な性格で、恥ずかしさからなかなか母に初潮の報告をできずにいました。また母だけでなく、年の離れた兄にバレたくないという思いもありました。
幸いなことに、体調はいつも通りで経血量も少なかったため、トイレットペーパーを下着に挟んで初めの1週間はやり過ごしました。次の月も大量に経血が出ることはなく、トイレットペーパーでこと足りていたのです。
徐々に血の量が増え…
2〜3カ月経つとだんだんと経血量が増えていきましたが、それでも下着を汚すことはありませんでした。母から気づかれることもなく、私はどんどん言うタイミングを失っていきます。
しかし、夏になりプールの季節がやってくると困った事態に。ある日、友だちからプールに誘われましたが、ちょうど生理だったので、理由を言わずに断りました。すると、その場面を見た母と兄に「なぜ遊びに行かないんだ」と疑問に思われてしまったのです。
最初は誤魔化していましたが、どんどん責められていくうちに誤魔化せなくなってしまい……私は、ようやく生理がきたことを号泣しながら打ち明けることに。
泣きながら生理がきたことを告白する私に母も兄も驚き、母はやさしく「大丈夫だからね」と言ってくれたことを覚えています。その後は、生理用品の使い方も教えてもらい、初めて生理用ナプキンを使ったときはとても快適でした。今思うと、トイレットペーパーを使い続けることには、かぶれなどの危険性もあったので、「ちゃんと言えばよかった」と後悔しています。
現在、私には小学生の娘がいて、そろそろ初潮を考えなければいけないころ。彼女が私のような思いをしないように、安心して初潮を迎えられるように配慮したいと思っています。
著者/匿名
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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