上機嫌で帰ってきた夫
ある日、夫は1万円を財布に入れて飲み会へ行きました。そのとき長女は1歳、私は妊娠5カ月だったのですが、やっと寝かしつけが終わってゆっくりしようかなと思ったところに、上機嫌の夫が帰宅。
私が「楽しかった?」と尋ねると、「楽しかった! 二次会まで行ってきた! しかも一次会は奢ってもらえた~」と答える夫。
「じゃあいくら残ってるの?」と聞くと、夫は「3,000円使ったから、7,000円かな」と言い、私も財布チェックなどはしないので、「安く済んだね~」と返しただけでした。
お風呂上がりに嘘発覚
夫はお風呂から上がって酔いが醒めてきたのか、急に「謝らなければいけないことがある」と言い出しました。私が「なに〜?」と軽いノリで聞き返すと、夫は「今日実は、二次会ではなく、断りきれなくてキャバクラに行きました」とのこと。
私たち夫婦の約束で“夜のお店はNG”だったので、それ自体もショックだったのですが、私は「おかしくない? キャバクラで3,000円って……?」と問いただしました。
すると夫は、「実は7,000円した」と白状し、私は激怒!
以前、「お金があまりないから、長女のクリスマスプレゼントは高い物を買うことはできないね」と話していたので、「子どものクリスマスプレゼントを買うお金がないって言ってたくせに、そこには使えるんかい! それなら子どもに買えないって言っていた高いプレゼントを買いなよ!」とたくさん説教しました。
この一件で、お金のことや行き先について嘘をついた夫をしばらく信じることができなくなりました。
波乱な1日となりましたが、夫は嘘をついたこと、キャバクラに行ってしまったことを深く反省し、その後は行き先のURLをメッセージで送ってくるだけでなく、日時もきちんと伝えて出かけるようになり、行動でも示してくれています。長女へのクリスマスプレゼントも奮発して買っていました。笑えない話ですが、今では笑い話としてお互いに話しています。
イラスト/ミロチ
著者:松谷 えりな
3歳の息子と、7歳、5歳、2歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。