母からうれしそうに報告が
私が中学生のときです。母が「生理が終わったよ! 長かったー!」と喜んでいました。このとき私は初潮を迎えてしばらく経ったころ。生理が終わることなど想像しておらず、母の言葉で「閉経」を初めて知ったのでした。
母によると、閉経がうれしく感じる理由は「PMS(月経前症候群)の症状や、生理中の腹痛や腰痛に悩まされることがなくなるから」とのこと。閉経後の母は、以前よりも上機嫌で過ごすことが多くなりました。
今思うと、「閉経=喜ばしいこと」という考えが一般的かわかりませんが、実際母はうれしく感じたようで、当時の私は母の様子から「閉経は喜ばしいことなのかぁ」と漠然と思っていました。
そんなとき、母と生理について話す機会が。閉経について詳しく教えてもらうのと同時に、母から「生理が終わると妊娠できなくなる」ことを教えてもらいました。
そして、母の周りでは40歳以下で生理が終わってしまった方もいるということも。閉経に関して何の知識も持っていなかった中学生の私は「生理は60歳くらいで終わるもの」とぼんやりイメージしていたので、若くして生理が終わることもありと知り、とても衝撃を受けたことを覚えています。
将来のことを考え始めた
実は、私がそれほどまでに衝撃を受けたのには理由があります。当時はまだ中学生ながら「大人になったら結婚し、子どもを5人くらい作って、ワイワイとした楽しい家庭を築きたいなぁ」と考えていた私。
そんなとき、母から「生理が終わると妊娠できなくなる」「早くして閉経を迎える場合もある」ということを聞き、「もし早くに閉経がきたら子どもをたくさん作れなくなってしまうのでは」と焦ったのです。
そこで、「45歳までに子どもを5人くらい産みたいな」と考えていた私は、中学生ながら人生プランを立て直すことに。
母によると、一度閉経してしまうと生理が再開することはほとんどないそうです。母から「40歳以下で閉経した女性もいる」と聞いた私は、45歳ではなく40歳までに子どもを5人作ろうと思うようになりました。
母の生理が終わったことがきっかけで、閉経に関する知識を得て、妊娠のタイミングや人生プランを考え直すことになった私。当時はまだ中学生だったので、しっかりと人生プランを作り直したわけではありませんが、生理が終わったら妊娠できないことを早いうちに知ることができてよかったです。
ちなみにそのあとの私は、大学生になった段階で再度、人生プランを練り直しました。子どもを5人作れるかはわかりませんが、今のところは計画した人生プラン通りに進んでいる状況です。
※まれに閉経後1年以上経って生理が再開することがありますが、一般的には数年以上生理が止まっていた状態から生理が再開することはありません。更年期は閉経後の不正出血に注意しましょう。
著者/ハラセライ
イラスト/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
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