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「お前の今彼、貧乏人かよ(笑)」エリートマウントをとる元彼→今彼の正体を知ると青ざめて…

私が交際・同棲をしていた彼は、朗らかで話じょうずな人。営業職に就いており、会社でも成績優秀な彼に触発されて私も仕事を頑張ってきました。「お互いに刺激し合えるいい関係」で、このまま結婚するだろうと私は思っていたのですが……。

「お前の今彼、貧乏人かよ(笑)」エリートマウントをとる元彼→今彼の正体を知ると青ざめて…

 

彼から突然「話がある」

ある日、彼から「別れてほしい」と切り出されました。あまりにも突然のことに私がビックリしていると、彼は「前から考えていたけれど、やっぱり俺たちは合わないと思う」と言うのです。そして、続く彼の言葉に私は大きなショックを受けてしまいました。

 

「出世コースまっしぐらな俺に、お前じゃ釣り合わないよね。エリートの俺には、もっと美人で料理がじょうずで、学歴もあるのに将来は喜んで専業主婦になってくれる、控えめで包容力のある女性が似合うと思うんだよ」。

 

やたら具体的な理想像。ショックを受けるのと同時に、「もしかしたら、当てはまる相手がすでにいるとか……」とも勘づいてしまいました。私からそちらの人に乗り換えたいから別れを切り出したのではないかと。そう思うと、私の中で彼への気持ちが一気に冷めていき……私は彼からの別れ話を了承することにしたのです。

 

まさかの再会!

とはいえ、彼とは結婚も考えていたため、さすがに数日は落ち込みました。しかし、「いつまでも落ち込んではいられない」と気持ちを切り替え、その後は以前より仕事に打ち込むように。亭主関白・内助の功をまくしたてていた男とは、結婚したとしても価値観が合わなかったに違いありません。私は、一生懸命仕事をする自分を認めてくれる人と出会えるよう、がむしゃらに働きました。

 

そして彼と別れてから5年が過ぎたある日。行きつけの定食屋さんで食事をしていると、急に男性から声をかけられました。見ると……なんとあの元彼だったのです。

 

元彼は金色に輝くネックレス、高級ブランドのロゴが大きくついたシャツを着て羽振りがいい様子がわかりました。そして元彼は私を頭の先から足元まで見ると……「相変わらずパッとしねぇな」と笑ったのです。そして、「そっちの人は、もしかしてお前の今の彼氏?」と、私の隣にいた人のことを聞いてきました。

 

そう、私の隣で食事をしていたのは、今お付き合いしている彼氏。この日は、私たちが大好きな定食屋でのランチデートをしていたのです。元彼の嫌な視線に、「関わりたくない」とは思いつつも、隠すことでもないと感じ「そう。今お付き合いしている彼氏です」と紹介すると……。

 

元彼のマウントにあ然

元彼は「こんな貧乏人っぽい格好してんのが今の彼氏かぁ! 俺にフラれてヤケになったか? こんなボロい定食屋でデートなんてどれだけ低収入なんだか。逆にお似合いか」「ま、俺は、一流企業に転職予定。給料も今の倍以上になるけどな!」と大きな声で笑い始めたのです。

 

「ちなみに転職先はA社だ! 中途採用をしているって聞いてさ、応募したらなんと採用されちゃって! 俺の営業能力が認められたんだな。美人でおとなしい今の彼女とは婚約したし、言うことなしだよ」。

 

元彼の言葉に、私たちは「(ん? A社?)」と顔を見合わせました。そんなことを気にせず、元彼はまだひとりで高らかと自慢をし続けます。「お前、元彼がA社勤めだなんてくやしいだろ~? 残念だったな! まあお前たちは低レベル同士、仲良くやってくれよ」と。

 

延々と私たちを見下す発言をし続ける元彼。すると、今お付き合いしている彼氏が口を開きました。

 

今彼の正体は…

「あの、僕が誰かわかりませんか?」と。口調は穏やかですが、まあまあ怒っている様子が感じとれました。そして……「僕は、そのA社の社長を務めています。わが社の中途採用に応募してくれてありがとう」と、彼は自身の正体を明かしたのです。

 

「あなたの営業能力は素晴らしいのかもしれない。でも、人を見かけで判断して貧乏人だなんだと見下すような人材を採用していたとは……。これからは人事部の教育も徹底しないとな」。彼氏の告白に、元彼はポカンとした表情を浮かべています。あれだけ自慢していたくせに、元彼は転職先の社長の顔も知らなかった様子……。正直、呆れてしまいます。

 

そして、私も言ってやりました。「私、今A社で働いているの。くだらない男にフラれて落ち込んでいるより、仕事を頑張ろうと思って。そうしたら、彼と出会ったの」と。

 

思わぬ結末が?

何も言えなくなっている元彼。そんな元彼に、彼氏が「わが社では人間性から厳しく鍛えさせてもらわないとダメかな」と言うと、ようやく状況を理解したのか、突然うろたえはじめました。

 

そして、「俺は……。とんでもないことを……」と真っ青になってうなだれ、とぼとぼと店を去っていったのです。私たちはホッと胸を撫でおろし、お店の人に迷惑をかけてしまったことを謝罪。その後、引き続きおいしく食事をいただきました。

 

後から聞いた話ですが、なんと元彼は内定を辞退したそう。私たちに合わせる顔がなかったのかもしれません。

 

そして、私たちはと言うと……。私は彼からプロポーズを受けました。もちろん、私が望むなら結婚後も仕事をバリバリ頑張ってほしいと彼は言ってくれました。価値観が合う彼と一緒なら、キャリアを磨きつつ、素敵な家庭を築いていけるなと、今は幸せな気持ちでいっぱいです!

 


 

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