母に注意されムカッ!
ある生理中、母から「ナプキンがあまり減っていないようだけど、ちゃんと交換してる? もっと頻繁に替えなさい」と注意された私。しかし、私は経血量や装着時間にも気を配り、必要に応じてちゃんとナプキン交換をしていました。
過去にも同様の注意を受けていた私は思わずムッとして、「お母さんしつこいよ! ちゃんと交換してるもん!」と、つい母に言い返してしまいました。すると、母も私のことを心配してかムキになってしまい……「交換の頻度が足りないよ!」「足りてるよ!」と、プチ親子喧嘩へと発展したのです。
お互いの経血量を教え合うと…?
母との喧嘩は、父や祖父母が「どうしたの?」「そんなに怒らなくていいじゃない」と仲裁に入ってくれたため、事態が大きくなることはありませんでした。
その後、冷静さを取り戻した私は、トイレに行くたびにちゃんとナプキンの状態を確認していることや、つけっぱなしにして肌トラブルを起こした経験もないことを母に報告。すると母は「もしかして、私とあなたとでは経血量が全然違うのかな?」とポツリと呟いたのです。
そこで私たちは「多い日は何時間くらいでナプキンが汚れる?」「2日目の朝のナプキンってどんな感じ?」など、おおよその経血量をお互いに教え合うことにしました。
経血量の個人差にびっくり
少し恥ずかしさもありましたが、お互いの生理事情を正直に話してみると、私よりも母のほうが格段に経血量が多いことが判明! 母が何度も私にナプキン交換を促してきたのは、自身の経血量を基準にしていたからだとわかりました。
当時の私は初潮を迎えたばかりで、「生理なんてだいたいみんな同じようなもの」と思っていたので、大きな個人差があると知って驚いたことを覚えています。「生理は、1人ひとり違うもの」だと実感した私と母は、これ以降は生理のことで喧嘩しなくなりました。
この出来事以降、母は「ナプキンを交換しなさい」ではなく「ナプキンを替えなくて平気なの?」といったように、こちらにも配慮しながら心配してくれるようになりました。ナプキンを巡って親子喧嘩をするなんて、今となれば笑い話ですが、初潮を迎えたばかりで知識が浅いときに「生理の個人差」を知ることができて、いい勉強になったと思っています。
著者/ごとうゆき
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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