もう終わりにしよう
私は自分と娘の人生に、夫は必要ないと確信を持てました。
もう話すことはないと、部屋をあとにしようとしたのですが……。
※溜め→貯め
ブン太はマチ子さんを引き止めますが、マチ子さんは「泥沼でもいいから離婚するまで争おう」とばっさり切りました。
その後、ブン太から復縁の手紙が何度か届くも、最終的に無事離婚が成立。ブン太は反省したのか、まだ半分に憑りつかれているのか、きっちり財産の半分を慰謝料として支払うことに同意しました。
さらに数年後。マチ子さんはブン太からの養育費と、ミナミからの慰謝料を毎月受けとることができていました。
「ママ…?泣いているの?」
マチ子さんは離婚して幸せなはずなのに、ふとしたときにブン太を思い出して涙が出てしまいます。
しかし、マチ子さんはもうブン太の半分ではありません。娘のユメと2人で、これからも幸せに暮らしていくのでした。
かつては、マチ子さんにとって最愛の人だったブン太。幸せだと思っていた日々や、傷ついた日々は、すぐには記憶から消せないでしょう。いくら希望通りに離婚できたからといって、終わりよければすべてよしとはいきませんよね。
しかし、ブン太は今もどこかで、懲りずに半分にできる相手を探しているかもしれません。時間がかかっても、マチ子さんが心から笑える日がくるのを願うばかりですね。
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