久しぶりに会ったあおママは、とても体調が悪そうでした。
ダイくんママは黒ママの家にあった、わら人形を思い出します。
その後、黒ママと久しぶりに話すと「仲間外れにされたのは、あおママのせいだと思う」と言い、あおママを恨んでいるようでした。
「呪ったりとか……してないよね?」
思い切って聞いてみると、黒ママは「『ダイくんママには』してない」と意味深な言い方をしました。
黒ママと縁を切りたいけれど、呪われたくはない……ダイくんママは悩んでいました。
ある日、夫が「話がある」と言い出して…
1カ月後。
夫から県外への転勤の可能性があると聞かされたダイくんママ。
ダイくんママは、すぐ転勤に賛成します。
「やっと黒ママから解放される……!」
ホッとしていたら、黒ママから「話があるの。会えない?」と連絡が。
いろいろあったとはいえ、引っ越す前にひと言挨拶するのが筋だと思い、ダイくんママは会う約束をしました。
後日、黒ママの家に行くと部屋は段ボールだらけ。
黒ママは両親の介護のため、引っ越すというのです。
さらに黒ママの夫の事業も大変なことになっており、「不幸なことばかり……」と落ち込んでいました。
他のママたちにも連絡したものの、返事をくれたのはダイくんママだけだったそう。
「私にやさしかったのはダイくんママだけ」
そう話す黒ママに、ダイくんママは
「やさしいとかじゃなくて、呪われるのが怖かったからだよ」と黒ママにはっきりと伝えたのでした。
転勤が決まって、黒ママと縁を切れると喜ぶダイくんママ。夫からの転勤話を聞いたとき、ホッとしたことでしょう。
何も言わずに別れることもできたはずですが、不幸の続く黒ママを前にダイくんママは最後に本音を伝えました。
黒ママが執拗に他人の家庭事情を詮索し、勝手に言いふらしていたせいで、ママ友たちへ嫌な思いをさせていたこと、ママ友が離れていったのは自分のおこないのせいだと気づいてくれたらいいですね。
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