人の目が気になった中学生時代
私が中学生になって間もないころ。生理中にトイレへ行く際は、ナプキンの入った生理用のポーチをかばんから出し、これをポケットに入れてトイレでナプキンを使っていました。
しかし、トイレへ行く際にわざわざかばんからポーチを取り出し、トイレから帰ったあとにポーチを戻すと、ナプキンの入ったポーチだとわかりやすく、生理であることが周囲にわかってしまうのではないかと、気恥ずかしさを感じるようになりました。
今考えれば、まったく恥ずかしいものではないと思うのですが、思春期真っただ中だった当時の私は、過剰に人の目を気にしており、目立つことを嫌っていたため、友だちからポーチに言及されたり、男子にからかわれたりすることを恐れていたのです。
ナプキンを持ち運ぶアイデアをひらめく
私はこの恥ずかしさや言及される不安をどうにか軽減できないかと悩み、ある日、ナプキンをハンカチでくるむアイデアをひらめきました。方法としては、かばんの中で生理用ポーチからナプキンを取り出し、ハンカチにくるんでポケットにしまい、トイレへ持っていく、というもの。
はたから見れば、かばんからハンカチを出してポケットにしまったように見え、トイレを出るときにはナプキンはもうないため、ハンカチも普段通りに使えます。私はこれだ!と大喜びし、さっそく次の生理から実践するようになりました。
人目を気にせず持ち運びが可能に
よくよく考えると、かばんの中でごそごそと手を動かしたあとに、わざわざハンカチを取り出すのも不自然ではあるのですが、当時の私は「画期的な方法だ!」と感激しており、実際、この方法を実践するようになってから、人目を気にせずにナプキンを持ち運べるようになったのです。
誰かにこの方法について突っ込まれることもなかったため、私にとっては効果のある方法だったのだと思います。
今はもう恥ずかしい行動だとは思わないので生理用ポーチを直接トイレへ持って行くことがほとんどですが、生理用ポーチを開くときに時々ふとこの持ち運び方を思い出すことがあります。そのたびに、中学生のころは必死だったな、そこまで気にしなくてもよかったのにな、と懐かしく思う出来事です。
著者/百田
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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