外車で迎えにきた彼
彼と初めてデートをしたときのこと。車で私のことを迎えにきてくれたのですが、彼が乗っていた車が高級外車だったので私はとても驚きました。「一生懸命働いて買ったんだ」と話す彼の表情は、どこか照れくさそうな反面、自分に自信を持っているようにも見え、すてきな人だなと感じたのを覚えています。
そのころ婚活をしていた私は、彼のような男性と結婚ができたら将来お金に困らないだろうなと、金銭面がしっかりしていそうな彼にひと安心。仕事で全国を飛び回ることもある彼はとても忙しそうでしたが、仕事にひたむきに打ち込んでいる様子はかっこよく見えました。
さらに彼は、「女性にお金を払わせない」がモットーで、振る舞いは常に紳士的。「こんなすてきな彼のそばでずっと寄り添えたらいいな……」と思うようになったタイミングで、彼から告白され、私たちは付き合うことに。そして交際して数カ月後、彼から「同棲をしよう」と提案がありました。
彼との同棲準備中に…
彼の提案によると、まずはひとり暮らしをしている私の部屋に彼が移り住むかたちで、同棲を始めてみたいとのこと。私としては新しく部屋を借りたかったのですが、いずれ引っ越せばいいかと思い、彼の提案を了承しました。
それから、大家さんと管理会社に許可をもらい、同棲の準備が始まりました。部屋の片付けをしているときにふと、彼が買ってきた布団が入っている袋の中に、数枚のレシートを発見。布団を購入する際にATMでお金をおろしたのか、なんとその中には、残高がゼロと書かれたATMの利用明細書が入っていたのです!
あまりにびっくりして私は目が点になりました。彼は体裁を整えたり見た目をよくしたりするための努力を惜しまない人ですが、どうやらお金はあるだけ使ってしまうタイプのようです……。
彼にまったく貯金がないことがわかり、このまま同棲を開始してもいいのだろうかと不安になった私。外見や性格は素晴らしい人でしたが、経済的に見るとこの人との将来は考えられないと思い、その後、別れることにしました。
将来を見据えて同棲を考え始めた矢先、彼に貯金がまったくないことが判明。もちろん、貯金がなくても楽しく過ごすことはできますが、結婚したらお金が必要な場面がたくさん出てきます。そんなときに貯金がないとなると大変ですから、結婚する前に彼の貯金がまったくないとわかってよかったと思います。安定した生活を送れるような相手と結婚したい!と強く思うようになった出来事でした。
著者/匿名
イラスト/sawawa
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