生理中は気分が沈んでしまいがち
私の場合、生理1日目〜2日目は市販の鎮痛薬を飲んで過ごしています。ただ、たまに飲み忘れて外出してしまうことがあり、そういった際は「おなかが痛いな」と気持ちが沈んでしまいます。また、経血が出る感覚などが不愉快で、生理期間中はため息が増えてしまうことが多くありました。
夫は、そんな私の様子を心配してくれて「体調悪い?大丈夫?」とよく聞いてくれていたのですが……「生理のことを打ち明けても理解しづらいだろうな……」という思いがあり、「そのうち治るから大丈夫だよ」と無理やり笑顔を作っていた私。
しかし、夫に心配をかけてしまうことも増え、あるときから「このままでは余計に心配させるだけかも」と思うように。そして、「生理は恥ずかしいものではないのだし、ちゃんと生理時の症状を説明したほうがいいのではないか?」と考えるようになったのです。
生理中にお願いしていること
そして、生理がきたタイミングで夫に自分の生理症状について伝えることに。「私は生理がきたら気分が沈みがちになって、1、2日はため息が増えてしまうの。ぼーっとしていることもあるけれど、次第に落ち着くから気にしないでほしいな」と。
夫は一生懸命理解しようとしてくれ、私としてはその気持ちがうれしかったです。私自身、夫に打ち明けたことで不思議と心が軽くなり、生理中は無理をしすぎることなく過ごせるようになりました。
もちろん、生理によるつらい気持ちが解消したわけではありません。でも、生理中は気分が沈みがちになるということを伝えておけば、無理に元気を装う必要はありませんし、家族としても、理由がわかっているので余計な心配をせずに済むはずです。
生理をオープンにしてからどうなった?
今では、生理が始まり不調があると「今は血が足りていないんだから、仕方ないよね」と夫が言葉をかけてくれるように。「今は仕方ない」と言ってくれるだけでも、私としては気持ちが落ち着きます。
また、私の生理中は、普段は私が担当している娘のお風呂も夫に頼んでいます。出歩くことがしんどいときには、買い物を頼むこともあります。
最近は、夫が娘に「今日、お母さんは元気がない日だから、いつも以上にやさしくしてあげてね」と言っていることも。1歳の娘にはまだわからないかと思いますが、子どもにそう伝えてくれる気づかいがうれしく、とても微笑ましいなと思っています。
生理中に気持ちが沈んでしまうことを、以前は夫に隠していました。しかし、「余計な心配をかけてしまうのではないか」「生理は恥ずかしいことではないのだ」と思うようになり、自分のことを伝えるようになってから、生理期間を以前よりストレスなく過ごすことができています。
まだもう少し時間が必要ですが、今後娘が理解できるくらいの年齢になったら、「女の人には定期的に体調が悪くなる日がある」というかたちで生理のことを少しずつ伝えていこうと考えています。
著者/さみ
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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