義姉もあきれる義母の衛生観念
息子がうんちをしたので、おむつを交換してくれた義母。そして、そのまま台所に行き、昼食を作り始めました。私はうっかりしてしまったのかな?と思いながら「お義母さん、手を洗うのを忘れていますよ」と言うと、「赤ちゃんのうんちなのに?」と義母は不思議そうな顔をしたのです。
夫や義姉に「赤ちゃんでもうんちは汚いでしょ、洗ってよ」と笑われると、義母は「みんな潔癖だなぁ」と言いながら、食器用洗剤で手を洗い始めました。驚いた私が「手洗いにも使えるやつですか?」と聞くと、「そういうのがあるの? でも、どうせ口に入るものを洗うんだから一緒よ」と、義母は気にしていません。
義姉は「お母さん、いつも食器用洗剤で手洗いするから手がガサガサなんだよ!」と笑いながらも、あきれている様子。「固形せっけんよりは清潔」と言い返す義母の独特な衛生観念がおもしろく、私もつい笑いながら、洗顔には何を使っているかや、トイレのあとの手洗いはどうしているかなど、いろいろと聞かせてもらい、こちらも私とは異なる衛生観念だったので驚きました。
義実家も義母も不潔な印象はなかったものの、時々「今日は外出していないし、汗をかいていないからお風呂をお休みする」と言う夫の、私とは異なる衛生観念が育った環境を垣間見た気がしました。10年ほどたった現在も、テレビなどの影響で日々変化する義母の独特な衛生観念に、やんわり指摘しながら笑わせてもらっています。
イラスト/ミロチ
著者:安藤 はるか
2014年生まれ、2017年生まれの男の子と2021年生まれの女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。