婚約届の証人をどうする?
結婚のあいさつや引っ越しなど、バタバタと結婚に向けた準備が終わると、「父親と母親の苗字が違うのはおなかの赤ちゃんがかわいそう! 1秒でも早く入籍しなさい!」という義母の意見をしぶしぶ聞くことになった私たち。
義母から急かされてすぐに婚姻届を用意し、サインと捺印をしました。その際、婚姻届の証人の欄を誰に書いてもらうかという話に。私と夫は話し合い、それぞれが証人を決めることに。
私は、絶対にこの人しかいない!という、過去にとてもお世話になった人に証人を頼もうと心に決めていました。
どうして義母が決めちゃうの!?
するとそんなとき、義母から連絡が……。「婚姻届は書いた? 証人の欄はお父さんと伯父さんにするからね!」と言うのです。
夫は「勝手に決めないでくれ」と抗議しますが、義母は「もう2人には言っちゃったから!」「わかった!? いいね!? 次にうちにくるときに婚姻届を持ってきなさいよ!」と大暴走。
婚姻届の提出は記念になるものだからこそ、誰に証人を頼むかは自分で決めたかったのに……。自分勝手な義母に振り回されて、思わずうんざりしてしまいました。
しかし、入籍前にいざこざを起こしたくなかった私は自分を納得させ、夫をたしなめて義母の意見に従うことにしたのです。
義母のせいで入籍は記念に残らず…
入籍日だけでなく婚姻届の証人まで、義母に決定権を委ねて進めた入籍。私の母からは「嫁に入るんだから、嫁ぎ先の両親の言うことを聞きなさい」と言われていて、私自身にも「お義母さんになる人だから、この段階で意見を言うとこれから先が大変だろうな」という気持ちがあったからこそ、義母の気持ちを汲むことにしました。
とはいえ、自分たちの思い描いていた入籍とはまったく異なり、残念な入籍となってしまいました。結婚したあとも義母はあいかわらず何かにつけて意見してくるため、今は義実家とほどよく距離を置くようにしています。
義母に振り回されて私たちの入籍は滅茶苦茶になりました。そのため、結婚記念日がいつだったか記憶があいまいです。現在は入籍して6年目ですが、今でも思い出しては夫と「もっと自分たちの意見を強く言うべきだったよね」と話しています。入籍が残念な思い出になってしまったからこそ、今後もし義母と意見が違うような場面になったら、衝突は避けながらもできるだけ意見を言いたいなと思っています。
著者/花山 花子
イラスト/sawawa
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