息子の反応を面白がる義父と夫
生後6カ月の息子を連れて、夫と義実家に帰ったときのことです。離乳食を食べ始めたという話をすると、義父が「ちょっとアイス食べるか!」と言って、バニラアイスを息子の口につけ食べさせてしまいました。突然の出来事にあ然としている私をよそに、夫は笑いながら動画を撮り始めます。息子はアイスの冷たさに驚いてびっくりした顔。すると、義父がもう一度口につけ、食べさせたのです……! 私はたまらず「まだ離乳食が始まったばかりなので、やめてください……!」と言い、息子を抱っこします。しかし、義父も夫も「びっくりしてたな~!」と笑うだけ……。義父に遠慮がありあまり強く注意することができなかった私。義実家の近くには病院もないので、ハラハラしながら息子の様子を気にしていましたが、幸い体調に変化はなく、翌日無事に自宅へ帰ることができました。
帰宅後、夫に「もしアレルギーがあったらどうするの!?」と怒って伝えても、「え? 息子くん元気だろ? 何も起きてないのにヒステリックすぎ!」と茶化されて、私はモヤモヤ……。
しかし数日後、義父から夫経由で「この前はすまなかった」と連絡が来ました。なぜ急に? と思っていると夫がムスッとした顔で「実はさっき妹に怒られたんだって」とのこと。夫の義妹は当時20歳で、ひとり暮らしをしながら看護学校に通っています。私たちと入れ違いで帰省したようで、例の動画を義父が見せたところ「アイスを食べさせるのは早すぎる! アレルギーが出たらどうするの!? 病院も近くにないのに。お嫁さんがいいって言ってるなら何も言わないけど、ちゃんと確認したの?」と義父にきつく言ってくれたのだそうです。義実家に遠慮しモヤモヤしていましたが、義妹のおげでスッキリしました。
義父の何気ない行動が、もしかしたらとても恐ろしい結果を引き起こしていたかもしれません。離乳食を食べ始めたばかりの時期は、アレルギーが出る可能性のある食べ物は食べさせないのが一般的だと思っていましたが、義父と夫は知らなかったようです。注意してくれた義妹には、とても感謝しています。私からも改めて、夫にアレルギーの怖さを伝えました。義妹と私の2人から注意されたことで危険性を理解してくれた夫は「軽く考えててごめん」と謝罪してくれました。認識の違いがあるということを痛感し、子どもの安全に関わることについては事前に注意事項を伝えておきべきだと学んだ出来事です。
著者:下野香月/30代・主婦。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘え上手な2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)