結婚式はしないと話していた
付き合っていた彼からのプロポーズを受け、結婚が決まった私たち。親への報告の前に、2人でいろいろと話をした際、「結婚式はしないでウェディングフォトだけ撮ろう」という話をしていました。
当時、彼も私も20代前半で、お金もそんなになかったですし、お互いにブライダル関係の仕事をしていたこともあって「結婚式=お金がかかる」と実感していたのです。
彼の母もブライダル関係の仕事をしていました。そんな彼の母に結婚の報告をしに行ったときです。「結婚式はやって」と強くお願いされました。私たちは「やるつもりはない」と言い続けましたが、最終的には、彼の母の「友だちに息子の結婚を知らせたい」という思いを尊重するかたちで、意見を聞くことにしました。
毎回ついてくる義母
夫には、私は結婚式にあまり乗り気ではないこと、結婚式を挙げることとなったけれど、内容などはできれば2人で決めて、義母の意見で曲げて欲しくないことを伝えました。夫もわかってくれていると思っていたのですが……。
2人で雑誌やネットなどを使い、式場を調べていたタイミングのことです。義母と一緒に食事をした際に、なんと義母が自分が働いている式場で、私たちの結婚式の日時を決めてきたと突然言い始めたのです。
私は驚き、夫に「それはちょっと」と伝えました。夫も最初は突然のことに驚いた様子を見せていたのですが、いつのまにかなぜか義母の提案に乗り気に。そのままプランナーさんとの最初の日取りも渡されて、あれよあれよとプランナーさんとの打ち合わせが始まってしまいました。
「もう、しかたがない」と前向きに結婚式について話を進めることにした……のですが、初回の打ち合わせにはなぜか義母の姿が。最初の打ち合わせということもあって、気にしてきてくれたのかなと思っていましたが、なぜかその後の打ち合わせにも、義母が打ち合わせの場に。
そして当たり前のように結婚式の日時や来賓の席順などを決めていくのです。さすがに毎回くることには夫も困惑したようで、「次の打ち合わせはこなくても大丈夫」ということを伝え、最終的にはプランナーさんも「2人で決めたいこともあると思うので、毎回いらっしゃらなくて大丈夫ですよ」と言ってくれたことで、義母が打ち合わせにくることはなくなりました。
結婚式当日
そして、迎えた結婚式の日。会場はほとんど義母の知人で埋め尽くされていました。式場の関係で、私たちの友だちは呼べなかったのです。結果、私たちの友だちとは二次会で楽しむことになりました。
義母は式の段取りから料理のランクからといろいろなことに口出しをしてきました。私はモヤモヤが残った結婚式となってしまいましたが、夫は、結局義母の言うことが「すべて正しい」と思っていたようです。夫はなんだかんだ結婚式を楽しんだようでした。
結婚する前から、夫は義母の言うことを信じて行動しているように見えていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。その後、夫婦で暮らすこととなり、夫は実家を離れたので義母との接触も少なくなりました。その影響もあってか、夫は少しは自分で考えて動けるようになってきたように思います。結婚式で夫と自分の考え方の違いがこんなに見えるなんてと感じた出来事です。
著者:さとう みく/女性・主婦
イラスト:もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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