ライブざんまいの2023年
5年ほど前、子どもが大きくなり時間的にも金銭的にも少しだけゆとりができたのを機に、ちょっとだけ自分のために時間やお金を使ってみようと思いました。そんなとき、会社の同僚と一緒にライブに行こうという話になり、一緒に行ったのをきっかけに、年に1~2回ひとりでもライブに行くようになりました。
2023年はとても運が良く、応募したライブはすべて当選! 6回もライブに行くことができ、大好きなアーティストの歌を生で聴けて大満足でした。
ですが、ライブに行くときには気掛かりなことも。わが家はひとり親家庭なので、私が出かけると、中学生の次男が夜ひとりで留守番になることがあります。中学生なのでひとりで留守番できるのですが、少し心配です。そのため、社会人の長男にはその日はできるだけ家にいるようにしてもらっているので、なんだか申し訳ない気持ちがありました。
そして一番の気掛かりはお金のこと。値上がりしたチケット代や宿泊代と、思っていた以上にお金がかかってしまいました。自分のためにお金を使い過ぎると、当然生活費にしわ寄せが……。当選したからと調子に乗ってお金を使い過ぎたと反省しました。
長男の意外な言葉
お金の使い過ぎを反省していた矢先に長男とライブの話になりました。「今年はライブによく当たっているよね。いくらくらい使った?」と聞かれ、「ヤバイ。怒られる」と思いながらも正直に答えると「そんなもんなんだ。ママが自分のためにお金を使えるようになってよかったよ」と意外な答えが返ってきました。
てっきり使い過ぎを怒られると思っていたので長男の言っていることが理解できず、どういうことか聞いてみました。すると、自分の服やバックもめったに買わないし、誰かと遊びに行くこともない。ひとりで出かけても「もったいないから」といってごはんも食べてこない。買うものは子どもの物や家族で使うものばかりなのが気になってたそうです。
長男は、私がもっと自分のためにお金を使っても良いと思っていたので、自分の好きなことにお金を使い楽しんでいるのがうれしかったそうです。長男がそんなふうに思っていたとはちっとも知りませんでした。
自分のために時間やお金が使えない
結婚していたころはワンオペ育児。離婚後は家事も育児も家計もワンオペで毎日ヘトヘト。時間的にも経済的にもまったく余裕がなく、子どもの物は買えるのに自分の物を買うときは、「この金額だと○日分の食料が買える。皆でおいしい物が食べられる」と考えてしまい、なかなか自分のためにお金を使うことができませんでした。
自分の物は必要最小限しか買わず、美容院は1,000円カットで済ませていました。あまりにも同じ物ばかりを身に着けているので、見かねた母が「これで自分の服とバックを買いなさい!」とお小遣いをくれたこともあるほど。長男は、そんな私の様子を見て気にしていてくれたのだなと思い、うれしかったです。
まとめ
留守番をお願いしても嫌な顔をせず引き受けてくれる長男。毎回「楽しんできてね」と快く送り出し、帰ると「どうだった? 楽しかった?」と話を聞いてくれる長男。「ひとりで出かけて申し訳ないな」とか、「お金使っちゃったな」など、罪悪感を持つことなく素直に「楽しかったよ。行かせてくれてありがとう」と言えるのは長男のおかげかもしれません。
やさしい長男と黙って留守番をしてくれる次男に感謝しつつ、お金の使い過ぎには気をつけてライブを楽しみたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/やましたともこ
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著者:谷 海
おもしろおかしく生きるのがモットーのシングルマザー。