急いで家を出た私
前日に長時間の残業をしたせいか、朝から頭がぼんやりとしていた私。その日は所用で他県へ出かける予定で、時間も迫ってきていたため焦りながら身支度を整えていました。
そして、メイクをして服を着替え、急いで玄関に散らかっていた靴に足を入れて出発したのです。
電車の中で視線が気になる…
電車に乗ると、他の乗客が私のことをチラチラと見ているような気がしました。「何かおかしい」と思い鏡で顔を確認してみましたが、特に変わったところはありません。そのため、気のせいだろうとスルーすることにしました。
しかし、目的の駅に到着してエスカレーターに乗り、ふと自分の足元を見ると、左右で違う靴をはいていたのです! その瞬間、電車内で周りの人が私を見ていた理由がわかりました。
さすがにこのままではまずいと思い、急きょ、予定をキャンセルして自宅に戻ることに。裸足になるわけにもいかず、着用していたロングスカートをぎりぎりまで下げ、できるだけ靴が見えないようにして帰ったのでした。
その日をきっかけに、私は出かける前に念入りに足元を確認するようになりました。うっかり間違えてしまわないよう、靴はペアにして下駄箱に収納するようにしています。そして、不要な靴は思い切って処分。恥ずかしい思いをしましたが、おかげで玄関がきれいになりました。
著者/匿名
イラスト/藤まる
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