甘辛派の私とうす塩派の夫
夫も私もお肉が大好きな夫婦で、新婚当初は2人でよく焼肉に行きました。しかし同じ肉好きでも、好きな味つけはまったく異なります。私はカルビなどの甘辛ダレが好きで、夫はネギ塩ダレが好みです。
お互い、自分の好きな味つけの肉ばかり食べて、相手の肉は食べないため、最後の一皿を頼むというときに、味つけでいつもモメます。そんなときはジャンケンをして、勝ったほうが好きな味のお肉を頼むなどして、楽しくその場を乗り切っていました。
すき焼きの味つけで大揉め!
焼肉はそれぞれが好きな味を注文すれば済むのですが、すき焼きはそうもいきません。私は、いいことがあった日はすき焼き!と決めているほど、大のすき焼き好き。
しかし、甘い味つけが苦手な夫は、いつも「甘すぎない? もうちょっと醤油が強くていいんじゃない?」と言ってくるのです。
すき焼きは同じ鍋を囲まなくてはならないため、味つけも譲歩せざるをえず、いつも夫のために砂糖をおさえて、醤油の強いすき焼きを食べるハメになっていました。
15年のときを経て、ついに私が勝利!
大好きなすき焼きの味を譲歩しなくてはならず、モヤモヤした思いをかかえていましたが、私には作戦がありました。それは、長い年月をかけてすき焼きを徐々に甘くしていくというもの。
1年、2年、そして10年かけて徐々にわが家のすき焼きの味は甘くなり、15年目の今、ついに私好みの味に落ち着いたのです。
先日すき焼きをしたときに、夫が「すき焼きの甘さがちょっと足りないね」と言っていたので、笑ってしまいました。私が完全勝利したことを確信した瞬間でした。
著者:大野肉美/40代女性・主婦。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)