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「彼女としては60点だぞ〜!」彼氏の幼なじみと言い張る自称サバサバ女⇒ついに怒った彼は…

私は29歳の会社員。仕事も、4歳年上の恋人との交際も順調です。しかし、お互いに「そろそろ結婚かな」と意識し始めたある日のこと。デート中に、彼がとある女性から声をかけられて!?

「彼女としては60点だぞ〜!」彼氏の幼なじみと言い張る自称サバサバ女⇒ついに怒った彼は…

 

幼なじみマウント?

「やっぱりあなただったの、久しぶり~!」

 

「えっ……? すみません、どちら様ですか?」

 

いきなり声をかけてきた女性に彼が尋ねると、彼女は怒ったように言いました。

 

「ひどーい、私を忘れるなんて! 小学校が一緒だった幼なじみだってばぁ!」

 

そう言われて彼は、誤魔化しつつ思い出そうとしている様子。「お、大人になって変わったから全然わからなかったよ……」

 

どうやらこの女性、子どものときは彼と親しかったよう。彼は大学入学を機に地元を離れて今の場所に住んでいるのですが、聞けば、この幼なじみさんも最近、転職で近くに引っ越してきたのだとか。

 

「横にいるのは、彼女さん?」と、女性がちらりと私を見たので、「初めまして、よろしくお願いします」と慌ててあいさつ。すると、「私、こいつとは付き合い長いからさ。あなたが知らない昔の話、聞きたくなったら連絡してよね」となぜか笑いながらマウントをとってきました。

 

私は「はぁ……」と苦笑いでしたが、彼女は私の連絡先を聞き出すと、サッと立ち去りました。ところがです。その後、なぜか彼とのデート中に限って彼女と出くわすようになり、私の苛立ちはどんどん大きくなっていきました。

 

小姑のようなチェックをする幼なじみ

ある日、お弁当を持って近所の公園に彼とピクニックに行ったときのことです。またしても幼なじみの彼女と会ってしまい、彼女は「うっわー! 手作りのお弁当? 女子力アピール?と、私が作ったお弁当をジロジロ見てきました。

 

そして、「どんなレベルか、私が採点してあげる! ほら、私サバサバしてるからさ、忖度なしに感想を教えてあげるわよ~」と言い、断りもなくお弁当に手を伸ばし、唐揚げをパクリと口に放り込んだのです。おまけに、「うーん、ちょっと薄味かな? こいつの好みなら濃い味付け一択でしょ。60点!」と本当に採点まで……。

 

私は、頑張って作った唐揚げを60点と言われて思わず涙ぐみました。彼は慌てて「いや、おいしいしヘルシーだし、僕は好きだから!」とフォローしてくれましたが、彼女はそれが気に入らなかった様子。

 

「あんたって昔から、ぶりっ子タイプに弱かったもんね~」

 

小姑じみたチェックをするこの幼なじみに対して、さすがに私は怒りを覚えました。しかし、彼女の挑発にのって彼に文句を言い、困らせるのも嫌……。そのため、完全に無視することにしたのです。

 

「彼と飲んでいる」との電話が…

そんなある夜、幼なじみの彼女から私に直接電話がかかってきたのです。

 

「今、あんたの彼と飲んでいるんだけど。私、気づかいのできるサバサバ女だからさー。一応言っておこうと思って。彼のほうはあんたに連絡していないみたいだけど、 私と昔話を楽しみたいのかもねぇ。話が盛り上がったら2軒目とか、宅飲みとかに移行しちゃうかも~」

 

こちらが黙っているのをいいことに、ひとりでべらべらとまくし立てる幼なじみ。「あ、怒った? やだなぁ、冗談よー。飲み会くらいで嫉妬なんて、面倒なタイプは嫌われるわよ」

 

ケラケラと電話口で笑う彼女のほうこそ、面倒くさいタイプ……。しかし私は、これをチャンスと捉えました。ここらできっちりケリをつけることにしたのです。

 

私は、2人が飲んでいるという居酒屋へ。店内では、彼と数人の男性が困ったような顔でひとりの女性を相手にしていました。実は今日、彼は私に、地元の男友だちとプチ同窓会をする予定だと言っていました。彼女からの電話でも、周囲の人の話し声が聞こえたため、2人きりでないことはわかっていたのです。

 

私の姿を見た彼女は、今度は私に点数をつけだしました。

 

「みんなぁ~! 私が一緒に飲んでいるって言ったら、慌てて駆けつけてきたわよ。 嫉妬深くって怖くなぁい? 彼女としては60点だぞ〜!」

 

ついに彼の怒りが爆発!

我慢の限界に達した私が反論しようとしたそのとき、彼が怒りながら彼女に言ったのです!

 

「お前、調子に乗るなよ。俺の大事な彼女に、何が60点だよ! だいたいお前、昔から親しくも何ともなかっただろ。途中で俺は転校したし、ちょっと一緒だった同級生なんて覚えていられるか!」

 

すると、彼の周囲にいた友だちも後続。

 

「お前、いろいろな地元出身のヤツらの交際相手に同じようなことをしているらしいな」

 

「今日はみんなでそれをいさめようと集まったのに、人の話も聞かないで、勝手に彼女を呼び出してまたマウント取りか」

 

私の代わりに彼らが反論してくれたので、怒りはスーッと引いていきました。そして、私は笑顔で宣言しました。

 

「大丈夫です。いくらマウントを取ろうとしても、私と彼との絆はまったくゆるぎませんから!」

 

そのときの彼女の悔しそうな顔は、今でも忘れられません。彼女の目的はいったい何だったのか……。とにかく誰かを見下したかったのでしょうか? ともあれ、それ以降、彼女が私たちにちょっかいを出してくることはなくなりました。

 

そして、思わぬ困難を乗り越えた私たちはついに婚約! 今後は挙式や新居の準備など、忙しくなりそうです。

 


 

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