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「参列者そのままで新婦だけ交代ね」婚約者を奪った双子の妹⇒結婚式当日、妹からSOS連絡がきた理由は…

1週間後に結婚式を控えている私のもとに、婚約者の母親から「招待状の新婦が双子の妹さんの名前になっている」との連絡が。慌てて式場に確認すると、新婦変更の連絡をしたのは双子の妹本人だったのです……。

「もうバレちゃったの?当日まで黙っておくつもりだったのに~」と悪びれる様子もない妹。

 

式場によると、だいぶ前に新婦の名前変更の連絡を受けたそう。おそらく妹が私になりすまして連絡を入れたのでしょう。

 

「なんでこんな嫌がらせをするの?」と尋ねると、妹は「ただの嫌がらせだと思ってるの?」と言い出して……?

 

結婚式直前の新婦変更

「本当に新婦を変更したのよ」「1週間後の結婚式で彼と結婚するのはこの私!」

 

どうやら、私の婚約者と妹は半年ほど前から私に隠れて付き合っていたようです。

 

街中で偶然私の婚約者と出くわした妹。婚約者が妹を私と勘違いしたのをいいことに、妹は私のフリをして既成事実を作ったそう。妹がネタばらしをしてもなお付き合い続けていたというのを聞いて、私は思わず頭を抱えました。

 

「身内の結婚をぶち壊すなんて……なんでこんなことを……」とつぶやいた私に、「双子のくせに抜け駆けしようとしたからムカついたの」「私たちは同じ顔、同じ生まれ、同じ育ちなのよ?なのにあんただけいい男と結婚するなんて絶対に許せない」「だから奪ってやったのよ」と妹。

 

「彼は私を選んでくれたんだもん!」「同じ双子でも、私の方が趣味の話も合っておもしろいって!酒も強くてノリも良くて、私の方が好きなんだって!」と、妹は私にマウントを取ってきます。自分がいかに婚約者に愛されているかを私に見せつけたいようです。

 

「お姉ちゃんがいっぱい時間をかけて準備してきた装飾も料理もドレスも、全部私が新婦としてもらっちゃいまーす!」「私たちが双子だったおかげで、招待客の変更や追加も要らないし」

 

浮気男と2人きりで挙式を楽しむならまだしも、略奪婚の結婚式に招待客を呼ぶなんて……。

 

「参列者そのままで新婦だけ交代よw」

「あんたは惨めに親族席から私たちを見ていなさい」

「アンタ式代払えるの?」

「え?」

 

結婚式と婚約者の秘密

結婚式の費用は約800万円。婚約者の希望により、オプションをたくさん追加したため、かなり豪勢な式を挙げる予定だったのです。

 

オプションをたくさん追加したこともあり、正確な金額が決定したのがついさっき。金額確定から3日以内に現金一括で支払うことを式場に約束していたのです。

 

結婚式費用はすでに支払われているものだと思い込んでいた妹は大慌て。「でも、こういうのって新郎が出すものじゃない!」「全額は無理でも、せめて半分とか……!」と言い出しました。

 

「もちろんその予定だったわよ」「だけど彼がお金に困っているって泣きついてきたから、一度私が立て替えて支払うことになっていたの」

 

妹は、婚約者のお金周りのことを一切知らなかったようです。そして、仕事のことも……。

 

「彼、今無職よ?」「勤めていた会社が倒産して、そのまま仕事も見つからなくて」「失業手当はライブや飲み会で使い切って、私にお小遣いをせびる始末よ」

 

こんな状況だから結婚式もやめようと提案したのですが、婚約者は「親にも伝えているのに、今更結婚式を中止にはできない」の一点張り。あの様子では、きっとご両親にも無職であることを伝えていなかったのでしょう。

 

「とりあえず、あと3日以内に800万円用意できるのよね?」と聞くと、「そんなのあるわけないでしょう!貯金なんて100万もないわよ……」と妹。「姉なら妹のことを助けてくれるよね?予定通り立て替えてくれない?」とすり寄ってきましたが、もちろん支払うわけがありません。

 

 

誰からも祝われない結婚式

そして、結婚式当日――。

 

私から事前に話をしていたこともあり、両家の両親はそろって欠席。そもそも略奪婚に参列するなんて外聞が悪いのです。どこからか話を聞いたのか、それとも招待状を見て察してくれたのか、親族も友達もほとんど現れなかったそう。

 

結局、妹たちは式場に支払いを待ってもらっていたそうです。ご祝儀で800万円を回収できると思い込んでいたようで、「あてが外れたんだけど!」と私に怒りの電話がかかってきました。「お願いだから立て替えてよ!」と泣きわめく妹に、「借金でもなんでもして夫婦2人で乗り越えなさい、お幸せにね」とだけ告げて、私は電話を切りました。

 

その後――。

 

妹たち夫婦は高い金利でブライダルローンを組み、結婚式代を返済することになったそう。両家の両親からは絶縁状を突き付けられ、誰にも頼れない状況に陥ったから助けてくれ、とまたも妹が私に泣きついてきました。しかし、私には助けてやる義理はありません。

 

 

略奪が発覚した後、すぐに私は引っ越しました。新しい住所は両親にしか伝えていません。妹の連絡先をブロックしたので、ようやく落ち着いた日々を過ごせそうです。また、結婚式費用800万円が手元に残ったので、これからはエステや海外旅行など、自分磨きや趣味を楽しもうと思います。

 

 

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