役員決めをしなければならない進級時期が来ると、まだ役員をやったことのないママ友たちは園長先生の「おはようございます!」のあいさつを恐れるようになりました。なぜならこのあいさつには恐怖の理由があったのです……。
ひときわ目立つ朝のあいさつ
大声で「おはようございます!」とひときわ目立って言う園長先生。園長先生が毎年委員に誘いたい人に朝、声をかけているとのこと。それを知ったのは、私自身が朝に声をかけられたことをママ友だちに話したときでした。
いつも通り朝バタバタと玄関で娘の上靴を履き替えているのを見ていたら、後ろから肩をたたかれました。「おはようございます! お母さん、クラス委員やりましょう。もう他に委員をやったことがない人がいなくて。ね! 大丈夫、仕事休めなかったらその日は委員会来なくていいから」と早口で言われ、私があ然としていると颯爽と去っていきました。
数日前
実はその数日前に、あるトラブルが発生していました。私と同じように朝のあいさつをされた保護者が、その場で「クラス委員は荷が重い」と泣いてしまったそう。
泣いた親を見たその子どもが「ママが泣いてる、かわいそうだよ」と言って大騒ぎしたそうです。その話をそのあとママ友だちから聞き、私はしっかり引き受けようと気が引き締まりました。
仕事があったため、それまで子ども園や他の保護者との関わりはあまりありませんでした。しかしこの出来事をきっかけに、誰かは必ず委員になってクラスを支えていると前向きに考え、これから一年間この大役をしっかり引き受けようと思っています。
著者:伊東理恵子/30代女性/2018年生まれの娘と夫との3人暮らし。育休や仕事復帰を経て、10年以上、商社の営業事務に従事。子育てジャンルの記事をはじめ、美容にも関心が高く、美容記事も執筆中。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)