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彼「三十路の売れ残りw」婚約した途端、私を貶すように⇒解消を申し出ると現れたのは!?

私は30歳のOLで、父が社長を務めるゼネコンで働いています。実は最近、3年ほど付き合った恋人と婚約しました! いつもやさしくて、私のことを大事にしてくれる彼からプロポーズされたときは大感激。即答でOKし、婚前同棲を始めることに。ところがその直後から、彼の態度が一変し……!?

彼「三十路の売れ残りw」婚約した途端、私を貶すように⇒解消を申し出ると現れたのは!?

 

彼が私の悪口を!?

ある日のこと。お風呂からあがった私は、彼がベランダで誰かと電話をしているのを聞いてしまいました。

 

「婚約したのがうらやましいって? いやぁ、それはどうかな~?」

 

照れ隠しかと思いきや、私に気づかない彼はこう続けたのです。

 

「たしかにあいつは、大手企業の社長令嬢にしては家事もできるよ? でも、地味な和食ばっかりで飽きるんだよね。寝顔も残念な感じでさ、言うほどいいもんじゃないって~」

 

彼がこんなことを言うなんて……。ショックでしたが落ち込んではいられません。私はすぐに彼を問いただしました。

 

「今の話、いったいどういうこと!?」

 

「げっ……!」

 

彼は慌てて電話を切って家の中へ。「ち、違うんだ! ほら、前に紹介した俺の親友。あいつが電話の相手で……。お前と結婚するなんてうらやましいって何度も言われてさ。自慢するのも高飛車だろ 逆玉だとか言われてもいやだし、あえてああ答えたんだよ。本心じゃないって!」

 

必死に言い訳する彼でしたが、私はしばらく怒りと悲しみでいっぱいでした。しかし、何度も彼が謝るので、「もう二度と友だちにそんなことを言わないで」と約束してもらい、ひとまず仲直りしました。

 

しかし、それから間もなくして、彼の私に対する態度が横暴になっていったのです。

 

さらに横暴化する彼

ある日、帰宅した彼に「今日はどうだった?」と聞くと、「うるせぇな」言われました。

 

「俺は今、会社で怒られてイライラしてんの! 普通、そっとしておくだろ? 気が利かねぇな!」

 

そんなことは、話してくれなければわかるはずもありません。しかし、最も近しい婚約者の私に甘えているだけだと考え、その夜は我慢しました。

 

そのうち、愛称で呼んでくれていた私のことを「おい」と呼ぶように。さらにある晩、私に聞きもせず、勝手に会社の同僚たちを家に連れて来て酒盛りを始めたのです。

 

「コイツ、金はあるけど三十路の売れ残りだから、俺がもらってやるんだよ。飯だって、いつも茶色でダサいよなー」

 

これはもう、聞き流せません。ただ、お客様の前で醜態をさらすのはいや。手を握り締めながら、私は黙っているしかありませんでした。すると……。

 

「お前、いい加減にしろ!」

 

なんと、彼の親友が彼のことを怒鳴りつけたのです!

 

「婚約した途端、俺に意気揚々と彼女の悪口を言い続けて。最低だよ! 今日の飲み会のことも彼女は知らなかったみたいじゃないか。迷惑だから帰る。みんなも、もうお開きにしよう」

 

その場にいた全員が、私に向かって暴言を吐く彼にドン引きしていたようで、私に深々と頭を下げて、帰っていきました。

 

「これ以上、無理!」

翌朝。私は、半分は彼を試すつもりで話をしてみました。

 

「私、もうあなたと一緒にいるのは無理……。婚約を解消して」

 

ここまで言えば反省するだろう、と淡い期待を抱いていたのです。

 

ところが彼は、「何、お前。俺を逃しちゃっていいの? 自分の顔に聞いてみな?」と私の容姿をバカにするように言ったのです。

 

これはもう、修復不可能。私は無言で自分の部屋へ行き、ある人に連絡してから、実家に帰るために荷物をまとめ始めました。

 

私がキャリーバッグを転がし、玄関のドアを開けた瞬間でした。インターホンが鳴り扉を開けると、外に、昨晩来た彼の親友が立っていたのです。

 

私は、証人にちょうどいいと思い、親友の前でリビングにいる彼に宣言しました。

 

「婚約を解消します。実家に帰るので。じゃ!」

 

すると、彼はあくびをしながら玄関に来ました。

 

「お前、フリもいい加減にしろよ! 三十路のおばさんをもらってくれる男なんて見つからないぞ」

 

すると、外に立っていた彼の親友が口を開いたのです。

 

「あの、こんなときにアレですが……。実は今日お伺いしたのは、言いたいことがありまして。僕、最初にお会いしたとき、あなたに一目ぼれしてしまって……!」

 

映画のような展開に

「へ?」

 

何なのこの映画みたいな展開は!? 私は頭が真っ白になり、ぼう然としてしまいました。

 

「親友だから我慢していたけれど……。お前が彼女のことを悪く言うたび、僕はずっといやな気持でいた。僕なら彼女を大切にするのに。昨日の様子を見て決心したんだ。本当に結婚してしまう前に、この気持ちを伝えようって。振り向いてくれるまで、待ち続けます!」

 

それを聞いた私の彼は、顔を真っ赤にしながら怒鳴りました。

 

「はあ? 信じらんねぇ! 友だちの女に手を出す気かよ!」

 

しかし私は、心の中で完全に白けていました。何コイツ、調子のいいことを言って……。いざ婚約者をとられると思ったら、手のひら返し?

 

そこに折りよくやって来たのは彼の父。実はさっき、荷造り前に「お宅の息子にひどい扱いを受けたので、婚約を解消します」とメッセージを送ったのです。ちなみに彼の父は、私の父が経営するゼネコンの下請け会社社長で、緊急事態にすっ飛んで来たというわけです。

 

その後、彼の父は平身低頭で謝ってくれましたが、私にやり直すつもりはゼロでした。そうして、元・婚約者は父親にさんざん絞られ、人として一から学び直せと、彼の父のもとでビシバシ鍛えられているよう。

 

さて、一方の私はというと、現在、夫と小学生の娘と3人で幸せに暮らしています! 婚約解消後、あの彼が宣言通り、一途に私のことを待っていてくれて……。4年の交際期間を経て入籍したのです。彼は結婚後も変わらずやさしく、家族のことを一番に考えてくれます。めちゃくちゃ素敵な彼と一緒になれて本当に良かったです!

 


 

 

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