私では、息子が生後6カ月のときから近所の通所型老人施設でボランティアをしています。ボランティアといっても、デイサービスの利用者さんに息子とのふれあいを楽しんでもらうため、施設に週一で遊びに行くだけです。そこで得たうれしいエピソードをお伝えします。
ボランティアを始めたきっかけ
近所の通所型老人施設が主催するお祭りに遊び行くと、利用者の方であるご年配の方々が息子に笑顔で話しかけてくれて、「とても癒やされる」と言って楽しそうに遊んでくれました。
その施設ではボランティアを募集しているとチラシで見たので、職員の方に「子どもを連れて遊びに行くボランティアは募集していませんか?」と聞いてみることに。すると、「ぜひお願いします。とても助かります」という、うれしいお返事をいただきました。念のため、かかりつけ医に相談し、風邪を引いているときは休む条件で始めました。
おじいちゃん・おばあちゃんと息子
いざボランティアとして通所型老人施設に遊びに行くと、みなさんが笑顔で迎えてくれます。なかには、息子を見るだけでうれしくて泣いてくれるおじいちゃん、おばあちゃんもいました。
施設に行くたび、何度も「かわいいねー」と言って遊んでもらえるので、こちらとしてもうれしくなります。また、ボランティアとして関わるだけでなく、風船リレーや制作などを通して、息子もさまざまな経験が得られ、毎回いい刺激になりました。
利用者さんからのプレゼントに感動!
ある日、利用者のおじいちゃんから息子に、とても立派な水彩画をいただきました。あとから職員の方に話を聞くと、その方は利き腕側の半身が麻痺してしまい、それ以来は絵を描くことはなかったとのこと。もしかしたらプレゼントしたくて、また絵を描き始めたのかも、という話を聞きました。
おじいちゃんの心遣いがとってもうれしかったことに加えて、息子のことがきっかけで、また絵を描いてくれたことにも感動しました。おじいちゃんからもらった水彩画はこれからも大切にとっておいて、息子が大きくなったらこのことを話したいと思っています。
息子にも、さまざまな経験をさせてあげることができたボランティア。きっと子どもだけではなく、私にとってもいい経験になっていると思います。気になる方は、ぜひ地域で募集しているボランティア活動をチェックしてみてはいかがでしょうか。(TEXT:ママライター白木愛)