ほっとする味「和食」で楽しむえんどう豆
まるまるとむっちりしたえんどう豆を、フワフワの卵で包んで作る「えんどうの卵とじ」は、色のコントラストがきれいな、どこか懐かしさも感じる、ホッとするひと皿です。
ふっくらと柔らかく、えんどう豆を茹でてから、ふんわり卵で包みこんで、うま味たっぷりのだしと一緒に楽しみましょう。
えんどう豆を少しだけ注意して茹でると、色鮮やかで柔らかい仕上がりになりますよ。
早速作ってみましょう。
土井善晴さん「えんどうの卵とじ」の作り方
材料(2〜3人分)
・えんどう豆(さや付きで350g)…120g(カップ約1)
・食用重曹(あれば)…少々
・だし…200ml
・卵…2個
・塩…小さじ1/2
・みりん…大さじ1
作り方①えんどう豆を茹でる
えんどう豆はさやから取り出し、サッと洗います。
鍋に、計量カップ6の湯(分量外)を沸かし、小さじ1強の塩(分量外)を入れます。
そこに、えんどう豆を入れて強火で茹でます。
途中で食べて、硬さを確かめます。皮が硬く感じたら、菜箸の先に重曹をつけ、お湯に加えると、ふっくら柔らかく茹で上がりますよ。
茹で上がったら湯切りをしますが、ここでちょっとコツがあります。
一気に冷ますと、皮に皺がよって、食感がかたくなってしまうんです。
ゆっくりと少しずつ冷ますのがコツです。
火を止めたら、鍋をそのまま流し台に移し、チョロチョロと水を細く注ぎ続けます。徐々に、鍋のお湯が水に入れ替わり、えんどう豆もゆっくりと冷えていきます。
えんどう豆の粗熱が取れたらザルにあげて水気を切りましょう。
作り方②えんどう豆と卵を煮る
鍋にだしを入れて温め、塩とみりん、えんどう豆を加えたら、弱火で静かに煮立てます。
よく溶いた卵を、煮立っているところに糸の細さで、少しずつ流し入れます。
全体が半熟になったら、蓋をして少し蒸らして完成です。
包まれたお豆とだしが抜群の相性
たっぷりのだしがふわふわの卵に染み込んで、お豆を包み込んでいます。
じんわりと口にだしが広がって、幸せな気持ちになりました。
こんなにフワッとした卵は初めて食べたかもしれません。
卵をできるだけ細く注ぎ入れるのがふわふわに仕上げる秘訣です。
卵の甘みを楽しんでいるところに、えんどう豆の更なる甘みを感じ、お豆が想像以上に甘いことに驚きます。
だしが、卵とえんどう豆の甘さを引き出しているので、一緒にスプーンですくいながら食べるといいですね。
塩味は強くありませんが、だしを楽しみながら白いご飯のおかずに食べるのもオススメです。だしが絡んだ卵がご飯と相性ピッタリです。
大人はお酒と合わせるのも最高です。これをおつまみに晩酌したら粋でおしゃれな時間が過ごせますね。
えんどう豆の青臭さが苦手、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にもこのレシピは自信を持ってオススメできるんです。
一度柔らかくなるまで茹でてから使っているので、特有の青臭さは全くなく、甘味が際立っていますよ。
ホクホクのお豆があとをひく
えんどう豆は、ご飯と炊いたり、ポタージュにするなど、さまざまな食べ方がありますが、しっとりと柔らかくてホクホクのお豆を堪能するには、このレシピが一番です。
スーパーで見かけたらぜひ手に取って、作ってみてください!